2007年01月11日(木)
緊急総会を開く予定はない、OPEC議長
[エネルギー]
2007年のOPEC議長を務めるUAEのアル・ハミリ石油相は11日、ダウジョーンズのインタビューに答え、OPECが緊急総会を開く予定はないことを明らかにした。原油価格の急落は我々にとって大きな驚きで、ここまでの暖冬を予想していなかったとする一方、加盟国閣僚は引き続き協議を続けているが、この先新たな行動を起こす予定はないと、様子見を続けることを示唆した。もっとも自主的な生産引き締めがあるのなら、それは歓迎するとも付け加えている。
2月1日からの減産はまだ市場に影響を与えておらず、時間が必要とする一方で、現在の状況はOPECにとって非常に深刻で、加盟国間の協議は継続して行っているという。もし価格が引き続き下落するようなら、協議の水準を引き上げることになると、今後の対応は価格次第であることを示唆した。減産の遵守については、目標の75%-80%の減産を目安としており、現在十分に行われているという。UAEは割り当てられた減産を100%実行しているとも述べた。
現在市場には「十分」を通り越して「過剰」な供給があるとの懸念も示したほか、価格下落が新規油田開発に与える影響についても言及。我々は生産能力を引き上げるために開発を行っているが、ある程度の価格が必要だと、価格下落で開発が遅れる可能性を指摘した。
Posted by 松