2007年01月11日(木)
ECB、政策金利を3.50%で据え置き
[金融・経済]
欧州中銀(ECB)は11日に開いた理事会で、政策金利を年3.50%に据え置くことを決定した。
トリシエ総裁は理事会後の声明で、金融政策は依然として緩和的で、マネーと信用の伸びは強く、全ての指標が欧州域内の流動性が十分にあることを示しており、今後もインフレリスクが台頭しないよう、引き続き注意深く見守る必要があることを確認したと述べた。
欧州経済は域内の強い需要に牽引されており、中長期的に良好な状態が続くし、潜在成長率前後の堅調な伸びを維持すると見通した。インフレについては依然として上方へのリスクが強いとした。景気下ぶれのリスクとしては、保護主義の台頭、原油価格の高騰、国際収支の不均衡を挙げている。
声明ではこれまでのようにインフレに対して“Vigilance”という表現が使用されておらず、警戒感がやや後退したとの印象が見受けられる。
Posted by 松