2009年03月04日(水)
2月ADP民間雇用は前月から69.7万人減少、予想以上の落ち込み
[経済指標]
米雇用サービスADPによると、2月の非農業部門民間雇用数は前月比69万7000人減った。2000年12月に記録が始まってから2月は過去最大の前月比マイナスであり、市場が予想していた以上の落ち込みでもある。雇用は昨年2月から13ヶ月連続ダウン。なお、ADPは労働省の指標修正を反映させて独自の過去データ修正を行った。この結果、1月の減少幅は速報での52万2000件から61万4000件に拡大した。一方、12月は63万4000件、11月が51万8000件とそれぞれ従来推定の65 万9000人、44万6000人より改定などとなっている。
2月のセクター別雇用は、鉱工業と建設を含む製造業で33万8000人、2007年1月から 26ヶ月連続ダウンとなった。製造業だけだと21万9000人減。過去の統計修正もあって、2006年3月から36ヶ月続けて前月を下回った。また、いずれも昨年10月から続けて前月を上回る落ち込みとなり、2月は過去最大の落ち込みを記録した。サービスが35万9000人、史上2番目の大幅マイナスだ。サービスはこれで11ヶ月連続減少となる。
ADP のデータは、労働省が手掛ける雇用統計の先行指標となり得る集計方法に基づいている。労働省が6日に発表予定の2月非農業部門雇用数について、現時点での市場予想は65万人の減少。これから過去12ヶ月間の政府雇用平均増加数1万2000人を差し引いて2月の民間雇用は63万8000人ダウンと考えられ、 ADPデータでの 2月の前月比より若干少なめの減少幅となる。
Posted by 直