2009年03月24日(火)
ブラジルエタノール生産、2015年までに約5割増見通し・政府高官
[砂糖]
マレーシアに駐在するブラジル大使は24日、地元で開かれたバイオ燃料会議でブラジルのエタノール生産が2015年までに370億リットルとなる可能性を示した。2008年の245億リットルから51.0%増える見方であり、バイオ燃料で走行するクルマ普及への対応とコメント。
同氏によると、過去6年間に約700万台のフレックス車が生産され、2008年の国内新車販売の9割がフレックス車だった。さらに、現時点でフレックス車が占める乗用車比率は27%で、2015年にシェアが2倍以上に拡大の見通しも示唆した。
このほか、バイオ燃料の増産が必ずしも食糧危機に及ぶわけではないと述べ、ブラジルでは両者ともに拡大傾向を保っているという。同氏によると、ブラジルでは1990-2007年に砂糖きびが占めた農地比率は全体の1%だった。この間のエタノール生産が56%伸び、一方、食用穀物は2倍以上に膨らみ1億 3500万トンと過去最高を記録した。
また、ブラジルの砂糖きびの99%は中部・南部と北東部で生産しており、いずれもアマゾン雨林から2000キロメートル離れているともコメント。エタノール生産が環境を脅かすとの主張に根拠はなく、むしろ農地や土壌などの改善に寄与するという。
Posted by 直