2009年03月26日(木)
世界景気回復に伴い石油不足起きる可能性・IEAエコノミスト
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)のチーフエコノミストは米通信社ダウ・ジョーンズとのインタビューで、世界経済の力強い回復に伴い石油不足が起きるかもしれないと述べた。複数の油田採掘計画が延期、キャンセルとなっていることを理由にしている。同氏は2001-2004年の景気改善局面で、需要がほぼ日量800万バレル伸びたことを指摘。現在の景気不振から立ち直る際にも需要が急速に上向く可能性を示唆した。石油やガスの保安は長期的な問題であり、石油投資が必要ともしている。
IEAでは世界銀行や国際通貨基金(IMF)のように数四半期内に景気が立ち直るのを見越しているものの、具体的ないつ回復が始まるか予想するのは難しいという。米国や中国の経済指標やエネルギー関連の統計に明るいサインがあることを認識するとともに、景気がすでに底入れしたと判断するのは早いとも強調。
Posted by 直