2007年01月17日(水)
労働市場の逼迫を指摘、FEDベージュブック
[経済指標]
米連棒準備制度理事会は17日、地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表した。今回は1月8日現在のデータを基にミネアポリス連銀が取りまとめている。
以下はその概要
経済活動は全般的に前回の報告時から穏やかなペースで成長している。ニューヨークとサンフランシスコは穏やかに成長、ダラスはピークからの減速感が強まったとしている。ミネアポリスは僅かに成長が見られたにとどめる一方、ボストンはまだら模様、クリーブランドは減速したと報告している。
小売売上は全般的に穏やかに伸びているが、いくつかの地区で自動車の売上が落ち込んだ模様。観光は多くの地区で上向き、サービス業は技術、法律、情報分野を中心に成長した。製造業は多くの地区で成長したとしているが、住居関連資材ではやや落ち込みが見られた。多くの地区で住宅市場が低迷、新築住宅の在庫が積み上がっていることから建設が伸び悩んでいる。住宅に比べ商業不動産の分野は引き続き活況を呈している。貸し出しは企業向けが活発なのに比べ、住宅ローンなどは引き続き弱い。農業分野は価格上昇や天候に恵まれ好調、エネルギー生産や油田開発は以前高水準にある。鉱業も好調に伸びている。
労働市場は依然として逼迫状況にあり、雇用者は良い人材を確保することが困難になってきている。一方、雇用拡大の割に賃金上昇圧力は全般的に穏やかだとした。物価も全体的に穏やかな上昇に止まっている。
Posted by 松