2007年01月17日(水)
経済が予測通りなら政策変更の必要なし、セントルイス連銀総裁
[要人発言]
セントルイス連銀のプール総裁は17日、地元で開かれたアナリスト会議での講演前に会見を開き、インフレは依然として適切な水準よりも高く、(インフレの)抑制が第一の責務である中央銀行にとって、リスクが消え去ったと宣言することは時期尚早との考えを示した。もっとも、利下げを強要するような新たな情報が出てきた場合はその限りではないと、利下げにも一定の含みを持たせている。
将来のある時点で金融政策を変更する理由が出てくることは明らかだが、それがどちらの方向に向かうかはまだ分からないと、目先の追加利上げの可能性も示唆。また、経済が予測通りに推移するならば、政策を変更する必要はないとした。
住宅市場については、最悪期はまだ脱していないかもしれず、一番の懸念事項は住宅在庫の積み増しだと指摘した。また、過去数ヶ月の長期金利の下落は、住宅市場の崩壊を防ぐクッションになったことを認めた。
プール総裁は今年度のFOMC投票メンバーで、タカ派として知られている。
Posted by 松