2007年01月18日(木)
生産能力の引き上げが最優先、サウジ石油相
[エネルギー]
サウジのヌアイミ石油相は18日、インドで開かれている石油会議で講演を行い、同国は2009年まで生産能力を日量1,250万バレルまで引き上げる方針を優先順位の一番に上げていると、今後も大規模な開発投資を続ける意向を示した。2009年以降にも市場の状況次第では新たな開発プロジェクトが稼動することも明らかにした。サウジ国内、海外の両方で製油所の建設計画も進めており、今後5年以内に精製能力は倍増し日量600万バレルを超えるという。
また、代替エネルギーの開発が進んだとしても、2030年のエネルギー市場は現在とそれほど大きく変わっておらず、化石燃料が需要増のほとんどをカバーするとの見通しも示した。ここ数年間の価格高騰は、需要の増加と1980年半ばから90年代にかけての投資不足が主な原因とし、価格の上昇によってようやくエネルギー部門への投資が行われるようになったと分析。価格は生産国に安定した収入をもたらすためにも、消費国の経済を損なわない程度に高くあるべきとした。また、同国は今後も日量150-200万バレルの生産余力を維持したいとも述べている。
Posted by 松