2009年06月03日(水)
5月ADP民間雇用数は前月から53.2万人減少
[経済指標]
米雇用サービスADPによると、5月の非農業部門民間雇用数は前月比53万2000人減った。昨年11月以来の小幅マイナス。市場予想も下回った。それでも、雇用はこれで16ヶ月連続ダウン。また、4月の前月比が速報の49万1000人から54万5000人に改定となった。また、3月の減少数は 73万6000人で、従来推定70万8000人より多い。
セクター別の雇用は、鉱工業と建設を含む製造業で26万7000人のマイナスだった。2007年1月から 29ヶ月連続して減少。しかし、マイナス幅は今年最小である。製造業だけだと2006年3月から39ヶ月続けて前月を下回り、しかし14万9000人ダウンと昨年11月以来の小幅減少だった。サービスは26万5000人と14ヶ月続けて前月比マイナスながら、やはり昨年10月以来の小さな落ち込み。
ADP のデータは、労働省が手掛ける雇用統計の集計方法に近いという。ただし、労働省が5日に発表予定の5月非農業部門雇用数についての現時点の市場予想は55 万5000人の減少。これから過去12ヶ月間の政府雇用平均増加数1万3500人を差し引くと、ADPの数字よりも弱気の数字を見越している格好になる。
Posted by 直