2009年06月12日(金)
5月輸入物価指数は前月から1.31%上昇
[経済指標]
米労働省が発表した5月の輸入物価指数は前月比1.31%上昇した。3ヶ月連続プラス。また、4月の伸び率が速報の1.59%から1.06%に改定となったことから、5月にペースが加速して昨年7月以来の高い伸びを記録した格好になる。石油および石油製品が4ヶ月続けて上がったが、4月は9.80%と速報の15.36%より低い伸びであり、5月にはスローダウンして8.33%。一方、非石油の輸入物価指数は0.19%高い。昨年7月以来、10ヶ月ぶりの上昇だ。
工業製品は石油関連を含めて4.16%上昇し、前月を上回る伸びだった。石油を除くと0.61%アップにとどまるが、4月に 2.11%低下したのからはプラス転換。耐久財が0.15%、石油を除く非耐久財1.11%とそれぞれ上昇に転じた。自動車および部品が4月の横ばいに対し、5月は0.28%上昇。反面、一般消費財と資本財が揃って4月に上昇したのから5月には前月比変わらずとなった。食品・飼料・飲料が0.29%上昇で、前月の2割にとどまる伸び率。
5月の輸入物価指数は前年比較で17.63%低下した。1982年に四半期ベースで記録が始まってから最大の前年比マイナスを再び更新である。石油を除くと前年比較で5.79%下がり、これも過去最大の落ち込みとなった
Posted by 直