2009年06月16日(火)
5月住宅着工件数は前月比17.18%増、予想大きく上回る
[経済指標]
米商務省によると、5月の新規住宅着工件数は年率換算で前月比17.18%増の53万2000戸だった。前月に過去最低を更新したのが、5月には3ヶ月ぶりのプラス転換。また3ヶ月ぶりの高水準である。市場予想も上回った。なお、4月の着工件数は速報の45万8000戸から45万4000戸に改定。
全ての市場で前月より増え、特に改善が目立ったのが西部の28.57%だ。この結果、14万4000戸と昨年10月以来の水準に増加した。南部と中西部でも 1割を超える前月比プラス。北東部は2.00%増だった。ただ、前年比較だと全体で45.21%減少。北東部の54.58%減と市場別で最もきつい落ち込みとなり、ほかの市場でも3-4割減でる。
住宅タイプ別では一戸建て前月比が7.51%増加し、40万1000戸と昨年11月以来で40万戸台に回復した。5世帯以上の集合住宅は77.14%アップ。前年比だと一戸建て40.94%、集合住宅54.58%それぞれ減少した。
先行指標となる建築許可件数は前月より4.02%増加し、51万8000戸となった。住宅着工と同じく建築許可も3ヶ月ぶりに増加し、また3ヶ月ぶりの高水準だ。市場が見越していた以上でもある。
市場別では、中西部の建築許可件数が8.86%と最も大幅プラスで、8万6000戸とを昨年11月以来の水準に増えた。北東部では5.66%、中西部で 2.31%それぞれ増え、いずれも前月に減少した分を戻した格好になる。西部の許可件数は3.77%増の11万戸。今年2番目の高水準だ。一方、前年比較になると各市場ダウンとなり、全体で47.03%減。
住宅タイプ別の建築許可は、一戸建てが7.94%増えた。集合住宅に関すると、2-4世帯が横ばい、5世帯以上は9.80%減少だ。前年比は、一戸建てと集合住宅いずれもダウンとなり、5世帯以上が70.70%と特にきつい落ち込みである。
Posted by 直