2009年06月17日(水)
5月消費者物価指数は前月から0.10%上昇、予想下回る
[経済指標]
米労働省が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.10%上昇した。3ヶ月ぶりのプラス転換だが、市場予想は下回る伸びである。変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数が0.14%上昇。4月に昨年7月以来の高胃の美となったのからややスローダウンした。市場予想範囲内でもある。
エネルギーが0.23%上がった。3ヶ月ぶりの上昇。ガソリンが3.12%高く、3-4月に上がった分の大半を戻した格好になる。一方、ガス・電力は連続ダウンだが、1.69%と前月よりペースは鈍い。食品・飲料が0.20%下がった。4ヶ月続けての下落。ペースもじわりと速まった。大勢が前月割れとなり、中でも果物・野菜、肉・魚・卵、油類の値下がりが目立つ。
コア部分では航空運賃がダウンとなった。昨年9月から下げ続けており、5月は 1.50%と前月とほぼ同じペースの値下がりだ。アパレルは0.16%のマイナス。自動車部品や修理代も前月より低いが、自動車自体は新車が0.52%上がり、中古も上昇した。医療、教育も一段高。レクレーションは0.01%とほぼ横ばいだった。
3月のCPI は前年同月と比べると1.01%下落した。1950年4月以来の大きな前年比マイナスを記録している。コアの前年比伸び率は1.84%。昨年末から金融当局の許容上限といわれる2%を下回っており、また前月よりややペースの鈍い上昇となった。
Posted by 直