2009年08月03日(月)
7月ISM製造業指数は48.9に上昇、予想上回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、7月の製造業景況感指数は48.9となった。前月の44.8から上昇。指数は昨年2月から好不調の分岐点となる50を下回っているものの、今年に入ってからは前月比プラスを続けている。この結果、6月は昨年8月以来の高水準で、市場予想も上回った。18ある業種で7月にビジネス拡大を報告したのは非金属鉱物製品や紙製品といったメーカ−、印刷関連など6つという。
活動別で前月を上回った指数が多い。新規受注が前月の49.2から55.3と、2007年7月以来、ちょうど2年ぶりの高水準だ。輸出用受注は50.5、受注残が50.0といずれもほぼ1年ぶりに縮小が止まったことを示す水準となった。生産は前月より5.4ポイント高い57.9。昨年1月以来の高水準である。雇用は前月の 40.7から45.6にアップとなり、これは昨年8月以来の高水準。在庫は32.5だった。前月に30.8と1982年7月以来の低水準を記録してから若干上昇である。価格指数は前月の50.0から55.0に上昇した。昨年8月以来の高水準。
ISMは受注や生産の指数改善、雇用と在庫は50を下回ったままでも縮小ペースの鈍化を示したことなどを取り上げた。景気回復は目前と判断するのは依然として難しいまでも、トレンドが続くなら7-9月期の拡大をみる可能性があるとコメントしている。
Posted by 直