2009年08月14日(金)
7月消費者物価指数は前月から横ばい、市場予想通り
[経済指標]
米労働省が発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前月比横ばいだった。変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数が0.09%上昇。いずれも市場が予想していた通りである。
エネルギーが0.35%下がった。3ヶ月ぶりのマイナス転落。ガソリンも5-6月続けて上昇したのが7月に0.80%ダウンである。住居用エネルギーは 12ヶ月連続低下で、ガス・電力が0.28%のマイナス。食品・飲料は前月を0.21%下回った。前月に5ヶ月ぶりの上昇だったのが再び下げに転じた。ほぼ全ての食品が前月割れ。中でも肉・魚・卵と砂糖・甘味料が揃って1%以上落ちたのが目立つ。
コア部分ではホテル宿泊料金が2.23%落ち込んだ。パソコンは3%強ダウン。一方、公共交通でほぼ2%上がった。民間交通ではより小幅の値上がりだったが、このうち航空運賃に限れば2.11% アップで、11ヶ月ぶりの上昇に転換。新車価格は0.48%高で、これは前月よりやや伸び悩んだ。たばこが2%以上のプラスとなった。アパレルは 0.57%、2ヶ月連続アップ。ただ、前月の伸び率0.70%より低い。
7月のCPI は前年同月と比べると1.89%下落した。1950年1月以来の大きな前年比マイナスを記録している。コアの前年比伸び率は1.56%で、2004年3月以来の低水準。
Posted by 直