2009年10月13日(火)
OPEC、世界石油需要を前月から上方修正
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)は13日に発表した月報で、2009年度の世界石油需要を日量8,424万バレルと推定、前月から19万バレル引き上げた。 2010年の需要は日量8,493万バレルと37万バレルの上方修正、前年比では2009年が1.65%減少、2010年が0.82%の増加となる。需要の引き上げは景気回復見通しが強まったことから北米の需要を2009年に22万バレル、2010年に24万バレルそれぞれ引き上げたのが主な要因。その他の地域では2009年の欧州の需要が7万バレル引き下げられたのが目立った。
非OPEC諸国の生産は2009年が日量4,888万バレルと6万バレルの小幅上方修正。2010年は4,923万バレルと1万バレル引き下げられた。OPECの9月生産は日量2,890.3万バレルと前月から 4.3万バレル増加。ナイジェリアの生産が13.5万バレル増えたのが大きかったほか、アンゴラも4.7万バレル増加。UAE、アルジェリア、カタールの生産も1万バレル強増加した。一方サウジの生産は6.5万バレル、ベネズエラは6.3万バレル、イランは2.3万バレル減少した。イラクも3.0万バレルの減少で、イラクを除く11ヶ国の生産は日量2,642.0万バレルと前月から7.0万バレル増加した。昨年12月に決定した生産目標を150万バレル以上上回っている。
OPEC諸国に対する石油需要(Call on OPEC)は2009年が日量2,860万バレルと前月から8万バレルの引き上げ。2010年は33万バレル引き上げられ日量2,839万バレルとなった。また09年7-9月期の世界需給バランスは、日量4万バレルの供給過剰だった。
Posted by 直