2009年10月20日(火)
9月の生産者物価指数0.57%低下、予想外の前月比マイナス
[経済指標]
米労働省が発表した9月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.57%低下した。予想外の前月比マイナス。変動の激しいエネルギーと食品除いたコア指数が前月から0.06%下がり、これも市場の上昇予想に反して前月を下回った。
エネルギーが2.40%のマイナスだった。ガソリンが5.38%ダウンとなり、暖房油は9.76%低下。いずれも前月の2割超上昇から落ちた。天然ガスも住居用、工業用揃って前月を下回っている。食品は0.11%低下に転じた。卵が1割近い値下がりとなり、精米、加工済み七面鳥や鶏肉、魚介類なども安い。一方、野菜・果物は6%を上回る上昇で、前月より高い伸びでもある。このほか、牛肉、油類もアップ。
コア部分では、食品やエネルギー以外の消費財なら婦人物、紳士物それぞれアパレルダウンであり、家電も下がった。家具、衛生紙も前月比マイナス。しかし、乗用車は0.99%、2ヶ月連続上昇した。資本財が0.06%下がった。事務機器から小型トラック、農業機器、建設機器など前月割れが過半数を占める中、発電機関連や鉄道機器は大きく伸びている。中間財が0.17%上がった。2ヶ月連続アップで、しかし前月の1.81%より著しく伸び悩んだ。コアなら092%上昇。4ヶ月連続アップであり、9 月はこの間で最も高い伸び。原材料は2.14%のマイナス転落。コアに3.57%上昇し、前月より低い伸びであるがこれで6ヶ月続けて前月から上がった。
PPI は前年比較すると4.72%下落した。前年割れは10ヶ月連続。前月時点でのマイナス幅を若干上回るが、7月に1947年の調査開始以来最大の落ち込みを記録したのに比べると下げペースは依然として鈍い。コアは1.83%上昇し、伸び率が2%を割ったのは2007年6月以来になる。
Posted by 直