2009年05月15日(金)
4月消費者物価指数は前月から0.02%下落、ほぼ予想通り
[経済指標]
米労働省が発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.02%下落した。前月に0.14%下がったのが、ほぼ横ばいになり、これは市場予想通りである。一方、変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数が0.25%上昇で、昨年7月以来の高水準。市場予想も上回った。
エネルギーが2.38%下がった。2ヶ月連続ダウンだが、前月よりペースは鈍い。ガソリンが2.77%ダウンで、やはり前月より下げ渋り。一方、ガス・電力が前月以上に落ち込んで、2.17%のマイナスだった。食品は0.18%下がった。3ヶ月続けての下落。ペースもじわりと速まった。油製品と乳製品、非常アルコール飲料がそれぞれ1%以上の値下がり。野菜・果物と肉は横ばいだった。
コア部分ではアパレル価格が0.17%下がった。紳士服の落ち込みで、婦人服や子供服の上昇でも補えなかった。航空運賃は1.53%ダウン。レクレーションが0.42%のマイナス転落である。一方、宿泊料金は0.51% 上昇に転じた。家賃は0.17%と前月とほぼ同ペースの伸びである。新車は0.42%高い。
3月のCPI は前年同月と比べると0.62%下落した。1955年6月以来の大きな前年比マイナスを記録している。コアは前年同月比1.91%上昇した。昨年末から金融当局の許容上限といわれる2%を下回っているが、4月の伸び率は前月よりやや高い。
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5月NY連銀指数はマイナス4.55に回復、予想も上回る
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した5月の製造業景況感指数はマイナス4.55となった。これで13ヶ月連続してゼロを下回る。しかし、前月のマイナス14.65から昨年8月以来の水準に上昇した。市場予想と比べても高い。
出荷が前月のマイナス1.79からプラス1.29に改善した。ゼロを超えたのは昨年7月以来。ほかの活動別指数は揃って縮小を意味するマイナス圏にあるが、大勢は前月よりも高い。雇用はマイナス23.86。5ヶ月連続してゼロより低いものの、5月は今年最高水準となった。在庫はマイナス21.59。前月にマイナス35.96で調査史上最低を更新したのから下げ渋った格好になる。受注残はマイナス10.23と昨年9月以来の高水準だ。しかし、新規受注が前月のマイナス3.88からマイナス9.01に落ちた。
生産コストを示す支払い指数が前月のマイナス11.36.だった。2ヶ月連続してマイナス14.61だったのから上昇し、年初来最高だ。一方、販売価格を表す受取り指数はマイナス17.98だったのがマイナス27.27に落ち、これは 2001年7月に記録が始まって最低である。
6ヶ月先の期待指数は33.10から43.80、2007年10月以来の水準に上昇した。活動別にも改善が多く、雇用が7ヶ月ぶりにゼロを超えた。前月のマイナス4.62からプラス0.65にアップだ。新規受注が46.49と2006年2月以来の水準に改善し、出荷が昨年9月以来の高水準になる39.64。在庫が前月の過去最低となるマイナス21.35からマイナス10.23に上がった。一方、設備投資がマイナス1.14、テクノロジーに限っての投資計画ではマイナス4.55、となり、それぞれ前月より小幅ダウン。
物価見通しに関すると、支払いが7.87から9.09に上昇した。昨年11月以来の高水準になる。受取りは前月のマイナス2.25に対して5月はマイナス2.27となった。
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2009年05月14日(木)
失業保険申請件数は前週から3.2万件増加、予想上回る
[経済指標]
米労働省が発表した9日までの週の失業保険新規申請件数は63万7000件だった。前週から3万2000件増。3週間ぶりのプラス転換で、また3週間ぶりの高水準だ。市場予想も上回った。なお、前週分は速報での60万1000件から60万5000件に改定。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は63万500件だった。5週間ぶりに前週を上回る。
失業保険の継続受給件数は5月2日時点で656万件だった。調査史上最高を再び更新。1月10日までの週から増加を続け、しかも直近週は20万2000件とこの4ヶ月間弱で最も大きな前週比プラスである。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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