2009年05月06日(水)
インフォーマ、2009/10年度米冬小麦生産引き下げ
[穀物・大豆]
米有力アナリストのインフォーマ・エコノミクスが 2009/10年度の米冬小麦生産を15億3500万ブッシェルと見通していると伝えられている。前月時点で見越していた15億7800万ブッシェルから引き下げた格好で、前年から17.8%減少の見方だ。イールドが前年度の1エーカー47.2ブッシェルから45.0ブッシェルに低下と予想している模様。
報道によると、インフォーマは硬質赤色種を8億8200万ブッシェルと見通す。前月時点の予測9億 2600万ブッシェから引き下げ、前年比較で14.8%減少の見方。イールド見通しが前年度の40ブッシェルを下回る37.7ブッシェルとなっている。一方、軟質赤色種は従来に比べて100万ブッシェル多い4億3600万ブッシェルと見通す。しかし、前年からは29.0%落ちる。イールド見通しが前年度と同じ61.6ブッシェル。
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石油価格上昇ならOPECの追加減産はない、アルジェリア石油相
[エネルギー]
アルジェリアのヘリル石油相は6日、ダウジョーンズとの電話インタビューに答え、石油価格がこのまま上昇し、世界経済回復の兆候が続くようなら、今月28日の総会でOPECが追加減産を決定することはないとの見方を示した。しかしながら、経済が再びスローダウンすれば生産方針は非常に重要なものとなると、現時点で総会での決定を予想するのは時期尚早とした。また、最新の情報によると昨年12月の総会で決定した減産の遵守率は85%に達し、65万バレルを残すのみとなっているが、これが総会までに90%まで引き上げられる事を望んでいると発言、減産遵守の状況も生産方針決定に大きく影響するとした。
もしこのまま価格が上昇すれば生産を増やし始めるのかとの問いに対しては、OPECは依然として過剰在庫の問題に直面していると、増産の可能性を暗に否定した。現在在庫は消費の61.6日分に達しており、過去5年平均の52日分に比べて10日分も多いとも述べた。
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2008/09年度世界砂糖市場、780万トンの供給不足に・ISO推定
[砂糖]
国際砂糖機関(ISO)は6日、2008/09年度世界砂糖市場で780万トンの供給不足と推定していることを発表した。先月上旬の報告で430万トンのギャップを見越していたのから大きく修正した格好である。前年度の供給は600万トン需要を上回っていた。
ISO のエコノミストはニューヨークで記者会見し、生産が前年比6.4%減の1億5660万トンになるとした。消費は1.9%増えて1億6440万トンと推定。このほか、輸入需要は前年度より9.4%伸びて5020万トンとみる。輸出可能の砂糖が5020万トンで、これは7.7%アップになる。期末在庫は 2007/08年度の6970万トンに対して2008/09年度見通しは6190万トン。
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4月ADP民間雇用数は49.1万人減少、予想ほどの落ち込みとならず
[経済指標]
米雇用サービスADPによると、4月の非農業部門民間雇用数は前月比49万1000人減った。昨年2月から15ヶ月連続ダウン。ただし、昨年10月以来の小幅マイナスで、市場が予想していたほど落ち込まなかった。また、3月の減少数は速報で74万2000人だったのから70万8000人に改定。2月も68 万1000トンと従来推定70万6000人を下回る。
セクター別雇用は、鉱工業と建設を含む製造業で2007年1月から 28ヶ月連続して減少したが、4月は26万2000人と今年最小のマイナスだった。製造業だけだと15万9000人ダウン。2006年3月から38ヶ月続けて前月を下回り、しかしこちらも昨年末以来の小幅減少だ。サービスが13ヶ月続けて前月より少ないながら、22万9000人と昨年10月以来の小さな落ち込みである。
ADP のデータは、労働省が手掛ける雇用統計の集計方法に近いという。ただし、労働省が8日に発表予定の4月非農業部門雇用数について、現時点の市場予想は62 万人の減少。これから過去12ヶ月間の政府雇用平均増加数8000人を差し引いても、ADPの数字とは対照的に弱気の数字を見越している格好になる。
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2009年05月05日(火)
米失業率、来年初めにピークの見通し・FRB議長
[要人発言]
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は5日に米上下両院合同経済委員会で景気見通しについて証言し、失業率が来年初めに10%目前でピークをつけるとの見通しを示した。景気自体は今年終わりに上向き始めるのを見越すが、ペースは極めて緩やかで、このため失業率や設備稼働率の上昇も来年にかけて続くとした。
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4月ISMサービスは43.7に上昇、予想も上回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、4月の非製造業(サービス)NMI指数は43.7となった。7ヶ月連続して好不調の分岐点である50を下回ったが、前月の前月の40.8からは上昇。市場予想も上回った。ビジネス指数は1.1ポイント上がって45.2。やはり昨年10月から50を超えたことはないながらも、4月はこの間で最も高い。2月にビジネスの伸びを報告した業種は、18あるうち不動産関連、美術・娯楽、小売など7業種と前月の1業種から大きく増えた。
活動別にもほとんどが依然として縮小を意味する水準にあり、しかし前月からは上昇したものが大勢である。新規受注は8.2ポイント上がり、47.0と昨年9月以来の高水準になった。輸出向けでは9.5ポイントアップ。昨年10月以来となる48.5に上昇した。受注残は3ポイントのプラス。雇用は37.0だった。前月から4.7ポイント上昇し、前月の低下分をほぼ戻した。在庫は43.0と今年最高になる。価格指数は前月の39.1から 40.0に上がった。
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議長国の間は生産割当引き上げを求めない、アンゴラOPEC理事
[エネルギー]
アンゴラのフェライラOPEC理事は5日、同国はOPECの議長国を務める2009年の間に生産割り当ての引き上げを求めるつもりはないとの考えを明らかにした。プラッツ社が伝えた。議長国が割り当て変更といった特別待遇を求めることは出来ないとする一方、将来的に何が出来るかを検討すると、2,010年以降に割り当ての引き上げを求めることに含みを持たせた。
同国の生産割当は日量152万バレルだが、輸出スケジュールによると5月は165万バレル、6月には178万バレルの出荷が見込まれており、実際の生産は生産枠を大幅に上回っていると思われる。理事はまた、現在の価格水準については、50ドル以上で推移する限り満足していると発言。28日に開かれる臨時総会については、追加減産の可能性に論じるのは時期尚早とした。
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ロシア粗糖輸入、季節関税適用期限終わって増加見通し
[砂糖]
ロシアの砂糖生産者組合は5日、5月の粗糖輸入が大幅増加するのを見通していると発表した。政府が3月に、季節関税の適用期限を従来の5月31日から4月30日に早めたためという。協会が見越すのは45万トンで、これは前年同月の10万6000トンを大きく上回る見方になる。5月の関税は1トン165ドル。前月の同220ドルから引き下げだ。
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フィリピン飼料向け小麦輸入、8年ぶり高水準に膨らむ可能性
[穀物・大豆]
フィリピンの飼料メーカー協会Pafmi幹部は5日、2009年の同国飼料向け小麦輸入が8年ぶりの高水準となる180 万トンに膨らむ可能性を示した。潤沢な供給を背景に国際価格が比較的安いことが買い付けを押し上げるとの見方である。また、免税輸入が5月に期限切れになっても輸入は上向くのを見込むという。同氏によると、地元業者はすでに100万トンを購入済み。
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