2009年05月15日(金)
2009/10年度世界砂糖市場、450万-500トンの供給不足見通し
[砂糖]
国際砂糖機関(ISO)は15日、2009/10年度世界砂糖市場で450万-500万トンの供給不足になるとの見通しを発表した。2008/09年度のギャップ推定を780万トンとしていることから、次年度には需給ひっ迫がやや緩和する見方になる。ただ、ISOはインドの生産増加を前提にしているとコメント。世界生産が2008/09年度並みとなると、次年度の供給は需要を1100万トン下回るといい、需給ひっ迫が進む可能性を示唆した。
ISOは2008/09年度のインド生産を1660万トンと推定している。これは前年度より1190万トン減少の見方だ。一方、2009/10年度の生産を見通すのは尚早とした。
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インド、15日付で小麦先物取引解禁
[穀物・大豆]
インド先物市場委員会のメンバーは15日に米通信社ダウ・ジョーンズに対し、同日付で小麦取引解禁となったことを明かした。取引所が上場限月案を提示、承認を経て取引が始まるという。インドは2007年初め、先物取引の影響による国内価格高騰を理由に小麦とコメ、豆類の取引を禁止。このたびの解除にコメと豆類は含まれていない。
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ナイジェリア武装勢力、南部油田地帯での全面戦争を宣言
[エネルギー]
ナイジェリア南部を拠点にする武装勢力、ニジェール・デルタ解放運動(MEND)は15日、メディアに送った声明の中で油田地帯における全面戦争を宣言、戦闘に参加できる年齢の男性に対し、自由のための戦いに参加するように呼びかけた。また、操業を行っている石油企業に対しては、週末までに職員を退去させるよう、改めて警告した。
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4月消費者物価指数は前月から0.02%下落、ほぼ予想通り
[経済指標]
米労働省が発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.02%下落した。前月に0.14%下がったのが、ほぼ横ばいになり、これは市場予想通りである。一方、変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数が0.25%上昇で、昨年7月以来の高水準。市場予想も上回った。
エネルギーが2.38%下がった。2ヶ月連続ダウンだが、前月よりペースは鈍い。ガソリンが2.77%ダウンで、やはり前月より下げ渋り。一方、ガス・電力が前月以上に落ち込んで、2.17%のマイナスだった。食品は0.18%下がった。3ヶ月続けての下落。ペースもじわりと速まった。油製品と乳製品、非常アルコール飲料がそれぞれ1%以上の値下がり。野菜・果物と肉は横ばいだった。
コア部分ではアパレル価格が0.17%下がった。紳士服の落ち込みで、婦人服や子供服の上昇でも補えなかった。航空運賃は1.53%ダウン。レクレーションが0.42%のマイナス転落である。一方、宿泊料金は0.51% 上昇に転じた。家賃は0.17%と前月とほぼ同ペースの伸びである。新車は0.42%高い。
3月のCPI は前年同月と比べると0.62%下落した。1955年6月以来の大きな前年比マイナスを記録している。コアは前年同月比1.91%上昇した。昨年末から金融当局の許容上限といわれる2%を下回っているが、4月の伸び率は前月よりやや高い。
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5月NY連銀指数はマイナス4.55に回復、予想も上回る
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した5月の製造業景況感指数はマイナス4.55となった。これで13ヶ月連続してゼロを下回る。しかし、前月のマイナス14.65から昨年8月以来の水準に上昇した。市場予想と比べても高い。
出荷が前月のマイナス1.79からプラス1.29に改善した。ゼロを超えたのは昨年7月以来。ほかの活動別指数は揃って縮小を意味するマイナス圏にあるが、大勢は前月よりも高い。雇用はマイナス23.86。5ヶ月連続してゼロより低いものの、5月は今年最高水準となった。在庫はマイナス21.59。前月にマイナス35.96で調査史上最低を更新したのから下げ渋った格好になる。受注残はマイナス10.23と昨年9月以来の高水準だ。しかし、新規受注が前月のマイナス3.88からマイナス9.01に落ちた。
生産コストを示す支払い指数が前月のマイナス11.36.だった。2ヶ月連続してマイナス14.61だったのから上昇し、年初来最高だ。一方、販売価格を表す受取り指数はマイナス17.98だったのがマイナス27.27に落ち、これは 2001年7月に記録が始まって最低である。
6ヶ月先の期待指数は33.10から43.80、2007年10月以来の水準に上昇した。活動別にも改善が多く、雇用が7ヶ月ぶりにゼロを超えた。前月のマイナス4.62からプラス0.65にアップだ。新規受注が46.49と2006年2月以来の水準に改善し、出荷が昨年9月以来の高水準になる39.64。在庫が前月の過去最低となるマイナス21.35からマイナス10.23に上がった。一方、設備投資がマイナス1.14、テクノロジーに限っての投資計画ではマイナス4.55、となり、それぞれ前月より小幅ダウン。
物価見通しに関すると、支払いが7.87から9.09に上昇した。昨年11月以来の高水準になる。受取りは前月のマイナス2.25に対して5月はマイナス2.27となった。
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2009年05月14日(木)
2009/10年度ウクライナ国内で50万トンの砂糖不足見通し
[砂糖]
ウクライナの砂糖生産者組合は14日、2009/10年度に約50万トンの精製糖不足となる見通しを示した。国内生産の減少が理由。組合は、砂糖ビート作付面積が前年度の40万トンに対し、34万-35万ヘクタールに減少を見越す。また、採算性の悪化から稼動を見送る予定の製糖所があるという。このため、国産ビートからの砂糖生産は150万トンと、国内の年間消費200万トン今日を下回るとした。
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2009年コロンビアコーヒー生産見通し、2回目の引き下げ
[コーヒー]
コロンビアコーヒー局(Fedecafe)は13日の記者会見で、2009年コーヒー生産が1050-1150万袋になると見越していることを明かした。前月に初回予想レンジ1180万-1210万袋から1140-1190万袋に引き下げ、このたびさらなる下方修正である。また、上限予想でも前年の1148万7000袋とほぼ横ばいをみている格好だ。大雨など異常気象で開花、収穫いずれにも影響を及ぼしたという。ただ、植え替えなど生産改善プログラムの効果により今年後半の生産と輸出が正常化するのを見込むともした。
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失業保険申請件数は前週から3.2万件増加、予想上回る
[経済指標]
米労働省が発表した9日までの週の失業保険新規申請件数は63万7000件だった。前週から3万2000件増。3週間ぶりのプラス転換で、また3週間ぶりの高水準だ。市場予想も上回った。なお、前週分は速報での60万1000件から60万5000件に改定。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は63万500件だった。5週間ぶりに前週を上回る。
失業保険の継続受給件数は5月2日時点で656万件だった。調査史上最高を再び更新。1月10日までの週から増加を続け、しかも直近週は20万2000件とこの4ヶ月間弱で最も大きな前週比プラスである。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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ストラテジーグレイン、09/10年度EU穀物生産見通し再び下方修正
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは14日に発表した月次市場報告で、2009/10年度の欧州連合(EU)穀物生産見通しを再び引き下げた。最新予測は2億8970万トン。前月報告時の2億9420万トンを下回り、前年から7.1%減少するのをみている格好だ。また、5月後半から6 月にかけて最終的なイールドを決める時期にあたり、新たな修正があり得ることを示した。
最も規模の大きい軟質小麦の2009/10年度生産見通しを、前月報告での1億3060万トンから前年比7.9%減の1億2890万トンに改定した。ポーランドやハンガリー、ルーマニアで乾燥によりイールド低下となっていることを理由に挙げた。2009/10年度のコーン生産見通しは一年前より5.9%少ない5860万トンで据え置いた。
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IEA、09年世界石油需要を20万バレル下方修正
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は14日に発表した月報で、2009年の世界石油需要を日量8,320万バレルと推定、前月から20万バレル下方修正した。前年比では260万バレル、3.0%の減少と過去30年で最大の落ち込みとなる。需要の減少傾向には歯止めが掛かりつつあるが、本格的な回復は2010年に入ってからになるという。
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