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2009年05月14日(木)

IEA、09年世界石油需要を20万バレル下方修正
  [エネルギー]

国際エネルギー機関(IEA)は14日に発表した月報で、2009年の世界石油需要を日量8,320万バレルと推定、前月から20万バレル下方修正した。前年比では260万バレル、3.0%の減少と過去30年で最大の落ち込みとなる。需要の減少傾向には歯止めが掛かりつつあるが、本格的な回復は2010年に入ってからになるという。

4月の世界石油生産は日量8,360万バレルと前月から23万バレル増加。OPECの生産増が背景にある。非OPEC産油国の2009年度の生産は日量 5,030万バレルと前月から5万バレルの上方修正。北海油田の生産が落ち着いたことやロシアの生産がここ数ヶ月予想を上回ったことが背景にあるが、前年からは30万バレルの減少となる。OPECの4月の生産量は日量2,820万バレルと前月から27万バレル増加、8ヶ月ぶりに増加した。このうちイラクを除く11ヶ国の生産量は日量2,580万バレルと前月から23万バレル増加、昨年12月の総会で決定した減産目標を95万バレル上回っている。

3 月末時点でのOECD加盟国の石油在庫は27億4,500万バレルと前月から1,540万バレル増加、前年を6.7%上回る水準にある。環太平洋諸国の原油と留出油の在庫は減少したものの、北米と欧州の在庫増がそれを上回った。在庫は消費の62.4日分に増加、前年を8.0日分上回っている。09年4-6 月期の製油所稼動は日量7,110万バレルと前月から20万バレルの下方修正、前年同期を310万バレル下回る。中国や北米の見通しは引き上げられたものの、世界全体では落ち込みが続いている。

Posted by 直   

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