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2008年10月10日(金)

メキシコ湾の生産は原油、天然ガスとも前日から僅かながら回復
 [エネルギー]

米資源管理局(MMS)の発表によると、ルイジアナ州に上陸したハリケーン「グスタフ」並びにテキサス州に上陸した「アイク」の影響で、10日の米東部12時 30分現在メキシコ湾の海上プラットフォーム81ヶ所が稼動を停止している。前日の85ヶ所から減少した。これに伴ってメキシコ湾全体の43.3%にあたる日量 56万2,916バレルの石油生産と38.2%にあたる28億2,700万立方フィートの天然ガス生産が停止、前日の56万3,980バレル、28億 5,300万立方フィートから僅かながら生産が回復した。

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USDA需給:小麦と大豆の米国内在庫は予想上回る上方修正
 [穀物・大豆]

米農務省(USDA)が発表した需給報告によると、小麦の08/09年度米国内需給は、生産が9月末に発表された生産推定に基づき25億ブッシェルと 3,800万ブッシェルの上方修正。需要面では資料および残余が1,000万ブッシェル引き上げられた。輸出は全体では修正なしとなったが、種類別では軟質赤色種が1,000万ブッシェルの引き上げ、硬質春小麦と白色種が500万ブッシェルずつの引き下げとなっている。これに伴い、期末在庫は2,700 ブッシェル引き上げられ6億100万ブッシェルとなった。在庫率は26.09%と1.06ポイント上昇している。

コーンの08/09年度米国内需給は生産が122億ブッシェルと前月から1億2,800万ブッシェルの上方修正。イールドが1エーカー154.0ブッシェルと1.7ブッシェル引き上げられた。需要は資料および残余が1億5,000万ブッシェルの上方修正、一方エタノール需要はガソリン消費が伸び悩んでいることを受け1億ブッシェル引き下げられた。期末在庫は11億5,400万ブッシェルの引き上げとなり、在庫率は9.10%と1.05ポイント上昇した。

大豆の 08/09年度米国内需給は生産が29億8,300万ブッシェルと前月から4,900万ブッシェルの上方修正。イールドは1エーカー39.5ブッシェルと小幅引き下げとなったものの、作付面積が220万エーカー引き上げられた。需要面では国内圧搾需要が前月から2,500万ブッシェルの下方修正。一方輸出は5,000万ブッシェルの引き上げとなった。期末在庫は2億2,000万ブッシェルと8,500万分シェルの上方修正、在庫率も7.39%と2.82ポイント上昇した。

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8月貿易収支は591.4億ドルの赤字、ほぼ予想通り
 [経済指標]

米商務省が発表した8月の貿易収支は前月比3.53%減少し、591億3800万ドルの赤字となった。7月に3ヶ月ぶりの赤字拡大となったのが再び縮小。なお、7月の赤字幅は速報で621億9800万ドルだったのが613億400万ドルに改定となった。年初から8月まであわせて前年同期を1.51%上回る 4781億300万ドルの赤字。

8月は輸出、輸入ともに5ヶ月ぶりに前月を下回った。輸入は2.42%のマイナスとなり、このうちモノが 3.29%ダウン。もっとも落ち込みがきつかったのが工業品の7.77%で、石油関連の輸入ダウンが背景にある。原油輸入が季節調整前で13.22%減少し、これは昨年2月以来の大幅ダウン。買い付け規模が前月より9.83%減って日量994万8000バレル。単位価格は119.99ドルと2007年2月以来で下げに転じた。

工業品に次いで大きく減ったのが自動車関連だった。6.03%と今年2番目の大幅ダウン。資本財はハイテク関連、民間航空機などを中心に1.97%減った。消費財は5.58%、3ヶ月ぶりに増加した。特に医薬関連、アパレル、玩具の伸びが目立つ。飲食品・飼料は 3.21%のプラス。サービス輸入は2.51%増えた。これは1月以来の高い伸びである。

輸出は2.01%減った。モノが2.64%ダウン。項目別では自動車関連が13.84%落ち込んだ。消費財は5.93%bのマイナスで、美術品、医薬関連、玩具が特に減っている。工業品は金、石油製品、天然ガスなどを中心に3.21%減少。飲食品・資料は2.14%前月を下回った。資本財だけが1.99%増え、前月よりややペースは落ちたが、これで 3ヶ月連続増加。サービス輸出は0.39%減少した。

物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比4.73%減の389億9200万ドルだった。石油関連が15.22%減少し、しかし非石油は9%近く増加。

国別で赤字最大の対中国が253億3400万ドルとなり、前月の248億7700万ドルから膨らんだ。しかし、対日や対カナダはマイナス転落。石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字は20.61%減少した。加盟国別でもほぼ軒並みギャップが縮小し、特に特にサウジアラビアに対する赤字が24.42%ダウン。ナイジェリア、ベネズエラに対する赤字も減った。

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9月輸入物価指数は前月比2.99%下落
 [経済指標]

米労働省が発表した9月の輸入物価指数は前月比2.99%低下した。2ヶ月連続の低下。また、8月の下げ率が速報での3.70%から2.57%に改定となり、この結果、9月は落ち込みペースが速まって2003年3月以来の大きな落ち込みだ。石油および石油製品の価格が前月を8.97%下回った。こちらも8 月分が速報段階での12.80%のマイナスから8.25%低下に改定。9月は前月以上に下がって、2006年10月以来の大幅ダウンである。非石油の輸入物価指数が0.87%下がった。9月は2003年4月に約1%下がったのに次ぐ落ち込み。なお、石油関連、非石油も2ヶ月連続低下だった。

9 月の輸入物価を項目別に見ると、工業製品は6.53%落ちた。前月に続いて石油関連の値下がりによるところが大きく、しかし耐久財、石油以外の非耐久財でも前月割れ。石油を除いて工業品は2.94%のマイナスで、前月以上の下げ率である。自動車及び自動車部品は0.09%、自動車を除いた消費財が 0.10%それぞれ下がった。資本財は前月と同じく0.11%のマイナス。

9月の輸入物価指数は前年比較で14.53%下がった。前月からの大きな落ち込みに伴い、2ヶ月連続で前年からの上昇ペースが緩んだ。また2月以来の低い伸びである。石油を除くと前年比較で6.54%上昇し、伸び率は5ヶ月ぶりの低水準。

9月の輸出物価指数は前月から0.95%低下した。農業製品は0.27%、非農業製品が0.99%のマイナス。輸入同様に、輸出指数も農業製品、非農業とあわせて2ヶ月連続ダウンとなった。

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08年の石油需要の伸びは過去15年で最低に、IEA
 [エネルギー]

国際エネルギー機関(IEA)は10日に発表した月報で、08年度の世界石油需要を日量8,651万バレルと前月から 24万バレル下方修正した。前年からの伸びは40万バレル、0.5%と過去15年間で最低となる見通しだ。金融危機の拡大によって、需要は急速に伸び悩んでいるという。9月の世界石油生産は日量8,560万バレルと前月から110万バレル減少。先月の総会で50万バレルの実質減産を決定したOPECの生産は前月から30万バレル減少した。

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2008年10月09日(木)

ICO、08/09年世界コーヒー生産見通し据え置き
 [コーヒー]

国際コーヒー機関(ICO)は9日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界コーヒー生産見通しを1億 3100万袋で据え置いた。一方、2007/08年度の生産推定は従来の1億1820万5000袋から1億1775万5000袋に下方修正。この結果、 2008/09年度は前年比11.2%増加の見方になる、

ICOは生産見通しは維持したものの、米欧の金融危機による影響にも触れている。農家は資金調達難から説舞踏氏の削減を余儀なくされる可能性を示唆した。

消費についても金融危機でパターンが変わるだろうとの見解である。輸入国における金融問題による雇用や消費への具体的なインパクトは調査中ともいう。それでも、2008年の消費推定を従来の1億2800万袋で保つという。一方、2007年推定を1億2469万9000袋から1億2463万6000袋に小幅引き下げた。2006年は1億2115万とほぼ修正なしであるが、2007年の前年比は従来推定と同じ2.9%増。2008年も同じペースでの伸びを続ける見方となる。

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OPEC、来月18日の緊急総会開催を正式に表明
 [エネルギー]

石油輸出国機構(OPEC)は9日、金融不安の高まりから世界経済の見通しが極めて不透明になっていることを受け、こうした問題や石油市場への影響を協議するため緊急総会を開催することをWEBサイト上で正式に表明した。総会は11月18日にウィーンのOPEC本部で開かれる。

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09年フィリピンコーン生産、最高で780万トンに増加見通し・農務次官
 [穀物・大豆]

フィリピンの農務次官は9日、2009年の国内コーン生産が最高で前年を11%上回る780万トンになり得るとの見通しを示した。韓国がフィリピンからの買い付けに関心を示していることが農家の作付意欲を高めているという。同氏によると、韓国に年30万トン出荷の見通しとなっている。このほか、台湾からもサンプルの要請があったといい、やはり台湾への輸出が生産増加に寄与する可能性を示唆した。

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失業保険申請件数は前週から2万件減少、予想は上回る
 [経済指標]

米労働省が発表した4日までの週の失業保険新規申請件数は47万8000件となった。前週から2万件、 4週間ぶりの減少である。それでも、景気後退のサインとみなされる40万を12週間連続して超え、また直近週は予想よりやや高め。なお、前週分は速報段階での49万7000件から49万8000件に改定となった。

労働省のアナリストはハリケーン「グスタフ」と「アイク」による影響がやや後退した説明している。労働省の推定によると、ハリケーンに絡んだルイジアナ州での申請件数は調整まで1万7000件で、前週の4万5000件を下回る。

雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は48万2500件だった。前週時点での47万4250件(修正値)を上回り、これで10週連続の40万台。2001年10月以来の高水準と伝わっている。

Posted by 直     

南アフリカの8月金生産指数は前月から8.6%低下
 [メタル]

南アフリカ統計局が9日に発表した月次データによると、同国の8月金生産指数(2000 年=100)は季節調整値で45.6と前月から8.6%低下した。季節調整前の指数は47.6と前年同月から23.2%のマイナスとなっている。金以外の鉱物を含めた全体では季節調整値で前月から9.7%上昇、季節調整前の前年比は6.2%のマイナスだった。

Posted by 直     

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