2008年10月01日(水)
欧州金協定による保有金売却は357.2トンにとどまる、WGC
[メタル]
ワールドゴールドカウンシル(WGC)が1日に明らかにしたところによると、先月26日に終了した欧州金協定(CBGA)による07/08年度の保有金売却は357.2トンと上限の500トンを大きく下回った。1999年9月に第一次金協定が締結されて以降、最低の売却量となる。これまでの最低は03/04年度の385トンだった。内訳はスイス中銀が137トン、フランスが106.8トン、オランダが19.5トン、スウェーデンが10トン、ドイツが4.3トン。CBGAは08/09年度が2004年に締結された第二次協定の最終年となるが、売却量は355トンから365トンと前年同様に低水準となる見通しだ。
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タカ派連銀高官、利下げ支持の可能性を示唆
[要人発言]
フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁はメディアインタビューで利下げを支持する可能性を示唆した。金融情報のマーケットウォッチ・インターナショナルが1日に報じたインタビュー記事によると、金融危機によって景気がさらに弱含んだ場合と述べ、またインフレ抑制の確信も条件であることを指摘している。
ただ、総裁は景気見通しが著しく悪化したとの結論に至っていないとも述べた。現時点での利下げの効果も疑問視しているとコメント。総裁は利上げの必要性については触れなかったという。
プロッサー総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーを務めている。タカ派でしられ、3月の会合ではより小幅の金利引下げ支持からフィッシャー・ダラス連銀総裁とともに0.75ポイントの利下げに反対票を投じた。また、4月の会合でもフィッシャー総裁と揃って金利据え置きを訴えて0.25 ポイント利下げに反対した経緯がある。
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2008年豪州小麦生産、前年比6割増・地元銀見通し
[穀物・大豆]
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は1日、2008年の豪州小麦生産が2080万トンになるとの見通しを発表した。前年の1300万トンから6割増加の見方であり、市場予想の範囲内。ただ、政府が見越す2250万トンより少ない。NABは、国内需要700万トンを差し引いて、主要輸出国になることも示唆している。
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石油在庫統計:原油は400万バレル以上の大幅積み増し
[エネルギー]
米エネルギー省が発表した石油在庫統計によると、9月26日現在の米国内民間原油在庫は前週から427.8万バレルの積み増しとなった。メキシコ湾に相次いで上陸したハリケーンの影響で稼動率が低迷し消費が落ち込んでいる一方で、輸入が回復してきたことが在庫増につながった。ガソリン在庫は90.1万バレルの増加、ディーゼル燃料や暖房油となる留出油は235.9万バレルの取り崩しとなった。製油所稼動率は72.3%と前週から5.6ポイント上昇したものの、依然80%を大きく下回る水準にある。
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9月ISM指数は43.5に急低下、予想を大きく下回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、9月の製造業景況感指数は43.5だった。米同時テロが起きた翌月の2001年10月以来の低水準。市場予想も大きく下回る。しかも、9月の指数は8月の49.5から6ポイント低下で、1984年1月に9ポイント低下となって以来の大きな前月比マイナスだ。
新規受注が38.8、受注残は35.0とそれぞれ2001年1月以来の水準に落ち込んだ。輸出用受注は52.0。拡大・縮小の分岐点である50よりなお高かったが、前月の57.0からは下がった。生産は40.8。5ヶ月ぶりに50を下回り、2001年2月以降みることのなかった低いレベルでもある。在庫は 43.4で、これはちょうど一年ぶりの低水準。雇用が前月の49.7から41.8に低下し、2003年4月の水準に並んだ。出荷だけが前月の50.3から上昇して52.5となった。
価格指数は53.5だった。前月の77.0から大きく下がり、2007年1月以来の低水準。50を小幅上回っただけで、物価が著しく伸び悩んでいることも示す。機械メーカーは非鉄価格の上昇緩和サインが出始めたと指摘し、プラスチック製品メーカーが石油の値下がり伴う原材料全般の価格下落観測を取り上げたとISMは伝えている。
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2008年09月30日(火)
価格下落が続けばOPEC緊急総会開催も
[エネルギー]
リビアのガーネム国営石油代表は30日、ダウジョーンズ社の電話インタビューに答え、石油価格あこの先も下落を続ければ、OPECが緊急総会を開く可能性があるとの見方を示した。もっとも、最終的な決定は米政府の金融救済案の全容が明らかになってからとも述べた。我々はこの混乱がどのように収束するかを見極める必要があるとした上で、現状を憂慮し注視してはいるものの、パニックに陥っているわけではないとした。今週は見通しが極めて不透明で、何の決断も下せないが、来週もしくはその次の週には目鼻もついてくるとした。その上でOPECは今回の急落が一時的な価格調整なのか、緊急総会を開く必要があるものなのかを決断するとした。
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9月消費者信頼感指数は59.8に上昇、予想上回る
[コーヒー]
米有力シンクタンクのカンファレンス・ボードによると、9月の消費者信頼感指数は59.8となった。8月の指数が速報での56.9から58.5に改定となり、9月は一段と上昇。前月より上がったのは3ヶ月連続で、市場予想も上回った。向こう半年後を占う期待指数は8月の54.1(修正値)から60.5にアップ。しかし、現状指数は58.8で、前月の65.0(同)から下がった。
カンファレンス・ボードの調査担当者は、信頼感指数の上昇を景気の短期見通し改善によるものといい、現行の金融市場の混乱は反映されていないことを指摘した。また、金融セクターにおける変動がやや収まるまで消費者の景気判断も定まらないとの見方を示している。
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バレロエナジー、ヒューストン製油所のFCCを稼動停止
[エネルギー]
バレロエナジーは30日、テキサス州ヒューストン製油所の流動触媒分解装置(FCC)が点検のため26日に稼動を停止したことを明らかにした。ハリケーン「アイク」上陸に伴う閉鎖の後、稼動再開作業過程において問題が発生したためという。これにより、日量6万バレルのガソリンと3万バレルの留出油生産に影響が出ると見られている。製油所全体の処理能力は日量13万バレル。
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USDAスモールグレイン:小麦生産は市場予想上回る
[穀物・大豆]
米農務省(USDA)が発表したスモール・グレイン・サマリーによると、2008年度の米国全小麦生産は24億9,952万4,000ブッシェルとなった。前年比で20.94%の増加、市場予想平均も上回った。春小麦が5億4,674万4,000ブッシェルと前年比で14.13%増加、市場予想を大きく上回ったのが背景にある。一方、冬小麦の生産は18億6,790万3,000ブッシェルと8月の推定から695万4,000ブッシェルの下方修正、市場予想もやや下回った。イールドは全小麦で1エーカー44.9ブッシェルと前年の40.5ブッシェルから上昇、冬小麦のイールドは47.2ブッシェル、春小麦は40.5ブッシェルと、それぞれ前年の42.2、37.0ブッシェルから上昇した。
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USDA四半期在庫:小麦は予想下回る、コーンと大豆は予想以上
[穀物・大豆]
米農務省が発表した四半期在庫によると、9月1日現在の全小麦在庫は18億5,657万6,000ブッシェルと前年比で8.13%増加した。19億ブッシェルを上回るとしていた市場予想には届かなかった。6月1日以降の在庫取り崩しは9億4,876万6,000ブッシェルと前年同期を17.72%上回っている。6月から7月にかけて輸出が好調だったのが在庫取り崩し急増の背景にあると見られる。
コーンの在庫は16億2,415万ブッシェル、前年比で24.59%増加し市場予想平均もやや上回った。6月 1日以降の在庫取り崩しは24億386万7,000ブッシェルと前年同期で7.81%増加、需要が依然として非常に強い。
大豆の在庫は2億503万4,000ブッシェルと前年比で64.20%減少と6月1日時点での前年比38.09%減から在庫逼迫が更に進んだ。市場予想平均はやや上回った。6月1日以降の在庫取り崩しは4億7,110万9,000ブッシェルと前年同期を9.12%下回っており、需要が急速に伸び悩んでいることがうかがえる。
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