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2008年10月28日(火)

南アジアおよび東南アジアへの米産小麦販売不調
 [穀物・大豆]

米小麦協会(USW)南アジア支部の幹部は28日、南アジアおよび東南アジアに向けた米産小麦販売が振るわないことを明かした。同氏によると、6月に始まった2008/09年度は10月15日時点で約198万トンとなり、前年同期の270万トンを下回っている。

同時は、ウクライナやロシアなどが安価な小麦を提供しており、競争が厳しいとコメントしている。また、前年度の主要顧客であったパキスタンとバングラデシュが2008/09年度に入ってまだ米産を買い付けていないことも指摘。このほか、オーストラリア、アルゼンチンといった南半球の収穫を待っている向きもあるという。

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USDA、コーンと大豆の期末在庫見通しを下方修正
 [穀物・大豆]

米農務省は28日、10日に発表した需給報告の基にになったデータに間違いがあったとして、需給報告の修正を行った。これは10日の発表後にFASが持っている原データとNASSが用いたデータの間に相違が発見されたためで、コーン、大豆のほか、ソーガム、カノーラ、ひまわり、乾燥食用豆の6品目のデータに修正が施された。

コーンは生産が120億3,300万ブッシェルと10月から1億6,700万ブッシェルの引き下げ。作付面積が100 万エーカー、イールドが1エーカーあたり0.1ブッシェル引き下げられたのが主な要因。また、需要面でも飼料および残余が5,000万ブッシェル、輸出が 5,000万ブッシェルそれぞれ引き下げられた。期末在庫は6,600万ブッシェルの引き下げとなり、在庫率は8.65%に低下した。

大豆は作付面積が110万エーカー引き下げられ、生産もそれに伴い29億3,800万ブッシェルと4,500万ブッシェルの引き下げとなった。需要面でも輸出が3,000万ブッシェル引き下げられた結果、期末在庫は2億500万ブッシェルと1,500万ブッシェルの引き下げとなった。在庫率は6.96%と僅かながらも前年を下回った。

Posted by 直     

10月消費者信頼感指数は38.0、過去最低の水準に急低下
 [経済指標]

米有力シンクタンクのカンファレンス・ボードによると、10月の消費者信頼感指数は38.0となり、過去最低を更新した。市場予想も大きく下回っている。指数は前月の61.4(修正値)から23.4ポイント下がり、これは過去3番目の大幅ダウンという。向こう半年後を占う期待指数は9月の61.5(修正値)から35.5、現状指数は61.1(同)から41.9にそれぞれ下がった。

カンファレンス・ボードの調査担当者は、信頼感指数が著しく下がったことについて金融危機が影響しているのは明らかとコメントした。現状の労働市場やビジネス環境に弱気な見方を示しており、10-12月期は 7-9月期以上に経済活動が弱く始まるのをみていることになるという。また、賃金やインフレについても慎重見通しが強く、年末商戦の行方をさらに曇らせるとも述べた。

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8月ケース・シラー住宅価格指数、10都市総合は前月比1.10%下落
 [コーヒー]

米調査会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が28日に発表した8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は10都市総合で前月比 1.10%、26ヶ月連続低下となった。20都市総合では1.03%下がり、25ヶ月続けてダウン。いずれの価格指数も4ヶ月ぶりの大きな落ち込みだった。

都市別で前月を下回ったのは18と、前月調査での14から増えた。最も大きく下げたのがサンフランシスコの3.48%。次いでフェニックスの2.86%だった。上昇した2都市はボストンとクリーブランド。0.10%、1.07%それぞれ上がった。

8 月の指数を前年比較すると10都市総合が17.72%下がり、 20都市総合は16.62%下落した。いずれの指数も再び調査史上最もきつい下げである。前年比は全ての都市でダウン。フェニックスが30.66%、ラスベガス30.58%と3割を超える下げだった。反面、都市別で最小マイナスはシャーロットの2.78%だった。

Posted by 直     

石油価格下落でもプロジェクトは継続、カタール石油相
 [エネルギー]

カタールのアティーヤ石油相は28日、ロンドンで開かれた会議の席で記者団の質問に答え、石油価格が下落しても国内で現在進んでいるエネルギープロジェクトは継続されるとの見通しを示した。ダウジョーンズが伝えた。WTI原油で1バレル70ドルから80ドルが適切な価格水準との見方を示す一方、12月のアルジェリア総会以前にOPECが会合を開くことについては否定的な見方を示した。

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2008年10月27日(月)

ベトナム、価格下落理由にコーヒー売却手控えを勧告
 [コーヒー]

ベトナムコーヒー協会(Vicofa)幹部は27日、メンバー業者にコーヒー売却を控えるように勧告していることを明かした。世界的に価格が下落しており、輸出でさらに押し下げるのを避けるのが狙いという。

Posted by 直     

9月新築住宅販売は前月比2.65%増、予想上回る
 [経済指標]

米商務省によると、9月の新築一戸建て住宅販売は年率で前月比2.65%増の46万4000戸となった。8月に1991年1月以来の水準まで落ち込んだのからやや改善。市場予想も上回った。なお、8月の販売件数は速報段階での46万戸から45万2000戸に引き下げとなった。また7月分が従来推定の52万戸から51万7000戸、6月の販売件数は50万戸から49万9000戸にそれぞれ改定。

9月の販売を市場別でみると、増加、減少が二分した。西部で22.73%増え、南部では0.75%と小幅にも前月比プラスである。一方、北東部で21.43%、2ヶ月連続減少。この結果、販売件数は2 万2000戸と、1973年から市場別のデータも含めるようになってから最小規模となった。中西部では5.80%ダウン。販売は前年比較すると全国あわせて33.14%減った。全ての市場で前年割れとなり、最も落ち込みがきつかったのが北東部の65.08%だ。

住宅ストックが前月比 7.29%減の39万4000 戸だった。17ヶ月連続マイナスとなり、2004年6月以来で40万戸を下回った。ストック/販売比率は10.4ヶ月分に相当し、前月の11.4ヶ月(修正値)から低下した。販売価格は中間値で前年比9.11%下落して21万8400ドル。平均値は前年より5.72%下がった。

Posted by 直     

カナダ農務省、2008/09年度穀物・油種在庫見通し引き上げ
 [穀物・大豆]

カナダ農務省(AAFC)は2008/09年度(8-7月)の穀物および油種期末在庫見通しを引き上げた。9月半ば時点で1047万5000トンを見越していたのを1242万5000トンに改定。また、2007/08度の在庫推定を1087万8000トンから1070万 5000トンに上方修正した。この結果、従来は2008/09年度には前年を僅かにも下回る見方だったのが、16.1%増加するのをみている格好だ。

2008/09 年度の生産を前年比12.2%増の6812万8000トンと見通しており、やはりこれまでの予測6513万1000トンから引き上げた。輸出も2987万 5000トンから3132万5000トンに改定。ただ、前年度の3159万2000トンから減少の見方は変わらない。

国内消費に関しては、2007/08年度を3481万5000トンから3523万3000トン、2008/09年度を3876万6000トンから3819万トンにそれぞれ修正した。

データは小麦やコーン、大豆、カノーラなど7つの作物をベースとしている。

Posted by 直     

ロシアの1月-9月金生産は前年比10.8%増、生産者協会
 [メタル]

ロシアの金生産者協会が27日に明らかにしたデータによると、同国の1月から9月までの金生産量は132.004トン(424.4オンス)と前年同期比で10.2%増加した。このうち鉱山からの生産は10.3%増の117.344トン、スクラップ生産は38.8%増の 5.473トン、他の金属に精錬に伴う生産は2.5%減の9.188トンとなった。

Posted by 直     

緊急総会開催の話は時期尚早、カタール石油相
 [エネルギー]

カタールのアティーヤ石油相は27日、ダウジョーンズの電話取材に対し、OPECが改めて緊急総会を開くかどうかについては、現在の世界経済危機が石油需要にどの程度の影響を与えるのか、もう少し様子を見てから決定することになるとの見方を示した。先週金曜に開いた緊急総会での決定事項は、まだインクが乾いていない状態だと、現時点で追加総会決定を推測するのは時期尚早とした。

OPECは引き続き状況を注意深く観察しているとする一方、緊急総会を再度開くことに関しては何一つ話し合っていないとし、価格が更に下落した場合、(開催は)議長が決定し召集する事になるとの見方を示した。また、カタールとしては、予算を適切に実行するためには価格が1バレル55ドル以上で推移する必要があると述べた。

Posted by 直     

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