2011年02月25日(金)
10-12月期GDPは前期比2.79%増、予想大きく下回る
[経済指標]
実質国内総生産(GDP)改定値
出所:米商務省、NY8:30発表、季節調整値、年率、単位10億ドル
| 10年4Q | 速報値 | 10年3Q | 市場予想 | ||
| 実質国内総生産 | ↑2.79% | ↑3.17% | ↑2.56% | ↑ 3.3% | |
| 個人消費 | ↑4.15% | ↑4.38% | ↑2.39% | ||
| 国内投資 | ↓22.10% | ↓22.55% | ↑14.97% | ||
| 物価指標 | |||||
| >GDPデフレーター | ↑0.42% | ↑0.34% | ↑2.10% | ↑ 0.3% | |
| >個人消費支出(PCE) | ↑1.83% | ↑1.81% | ↑0.77% | NA | |
| >>コア | ↑0.55% | ↑0.43% | ↑0.53% |
米商務省によると、2010年10-12月期実質国内総生産(GDP)改定値は前期比2.79%増だった。6四半期連続プラスとなるが、速報の伸び率3.17%を下回り、予想外の下方修正である。
政府支出が1.52%減少した。速報の0.59%より大きなマイナス幅に修正である。地方政府で2.40%減った。速報の0.88%減からの改定。連邦政府での支出減少率がやはり速報の0.15%を上回る0.22%。連邦政府の支出は2009年1-3月期以来の前期割れである。
経済の3分の2に当たる個人消費支出は2009年7-9月期から連続増加となったが、伸び率は速報の4.38%から4.15%に改定だ。耐久財が21.02%、非耐久財が4.84%それぞれアップ。いずれも速報の21.64%、5.00%より小幅プラスだ。内訳をみると、下方修正は家具・家庭用品のプラス幅。11.41%から10.01%に改定となった。しかし、自動車および部品では48.50%と従来推定の45.11%以上の増加で、食品も4.87%増から4.92%増に改定。エネルギー製品は3.04%減少で据え置きだった。サービスは速報で1.66%増だったのが改定値では1.44%増にとどまった。
住宅投資は前期比2.75%増となった。前期に27.28%落ち込んだのから改善であるものの、速報時の伸び率3.38%より下方修正となった。
貿易収支で、赤字幅が3922億ドルから3950億ドルに上方改定となった。それでも、前期の5050億ドル以下であり、1-3月期以来の小幅赤字である。輸出が9.62%と速報の8.50%以上に伸びた。モノだけなら9.98%増から11.63%増に改定の結果、3四半期ぶりの高い伸びになった。ただ、サービスの輸出伸び率は5.01%と速報の5.09%より若干小さい。輸入は12.38%減少で、速報時の13.57%より小幅マイナスに改定だ。モノが14.07%減と、これも15.47%減少から改定。サービスは3.72%のマイナスで据え置きだった。
設備投資は上方修正である。速報の伸び率4.42%が、改定値で5.26%。それでも1-3月期から連続して前期を上回った中で10-12月期は最も低い伸びになる。機器・ソフトウエアの投資は5.53%と速報の5.77%より小幅増加。しかし、建造物への投資が2008年4-6月期以来で増えたうえ、伸び率は0.89%から4.50%に引き上げとなった。
在庫投資は73億ドル増加した。速報のプラス幅72億ドルより僅かに大きいが、前期の1214億ドル増と比べて積み増しペースは著しく鈍化したことに変わらない。また、上方修正でも、3.70ポイントと1988年1-3月期以来最も大きなマイナス要素のままである。
物価については、個人消費支出物価指数(PCE)上昇率が従来推定の1.81%から1.83%に小幅改定となった。速報と同じく3四半期ぶりの大幅プラスだ。エネルギーと食品を除いたコア指数は0.55%アップ。速報の0.43%から上方修正で、この結果、前期の0.53%も僅かに上回る伸びになる。前年比較すると全体の上昇率が1.15%から1.16%、コア指数は0.81%から0.84%にそれぞれ改定。上方修正でもまだ前期より小さい。
Posted by 松 2/25/11 - 09:00



