2007年11月28日(水)
7-9月期金融機関決算、純利益は4年半ぶり低水準・FDIC
[金融・経済]
米連邦預金保険公社(FDIC)が28日に発表した調査報告によると、FDICの保険対象である約8500の銀行及び貯蓄機関の7-9月期純利益は前年同期比24.7%減の287億ドルとなった。FDICによると利益が300億ドルに到達しなかったのは2003年1-3月期以来。調査対象の金融機関のほぼ半数が収益の前年割れをみたという。FDICは貸倒引当金の積み増しが加速したことや金利収入の縮小を減益要因に挙げており、特に住宅ローンによる影響が大きかったことを指摘している。
各金融機関の引当金を集計すると166億ドルとなり、1987年4-6月期に記録した過去最高に次ぐ規模と記している。一年前の比較では2倍強だった。金利収入は一年前より5.1%少ない32億ドル。トレード収入は28億ドル、60.3%落ち込んだという。90日以上期限を過ぎたローンが23.8%、6四半期連続で増加した。この結果、9月末時点で830億ドルと1992年7−9月期以来、ちょうど15年ぶりの高水準となったようだ。過半数を住宅関連が占め、住宅ローンとホームエクイティそれぞれ27%強アップとしている。
Posted by 直