2008年06月23日(月)
ABARE、2008/09年度世界砂糖生産2.1%減の見通し
[砂糖]
豪農業資源経済局(ABARE)は23日に発表した四半期ごとの商品レポートで、2008/09年度の世界砂糖生産が前年比2.1%減の1億6550万トンになると見通した。3月時点での予想1億6560万トンよりやや低め。
基本的にはブラジル、オーストラリア、中国での生産増加がインドや欧州連合を中心と知るほかの主要生産国による不振を補うのを見込んでいるという。このうち、最大のブラジルについて砂糖きびは16%増の見方だが、石油価格上昇やインセンティブを背景にエタノール増産見通しとなっており、砂糖は伸び悩むことを指摘した。タイも同様に、エタノール要因から砂糖きびは上向いても砂糖生産が前年割れとなり得るとしている。
2008/09年度世界消費見通しについては、1億6270万トンから1億5990万トンに引き下げた。前年度を1.8%上回る見方。このため、期末在庫は前年度の7930万トンから8500万トンに膨らむ見方である。3月の報告では8200万トンと予想していた。
Posted by 直