2008年06月23日(月)
2008年世界金生産、僅かにも前年割れへ・ABARE
[メタル]
豪農業資源経済局(ABARE)は23日に発表した四半期ごとの商品レポートで、2008年度の鉱山における世界金生産を3月の前回報告で推定していた2465トンから2453トンに引き下げた。逆に前年の生産推定を2441トンから2475トンに引き上げ、このため今年は僅かにも前年割れの見方に転じた。
自国の生産について2008年に前年比7.2%減の231トンとしている。前回報告での推定より12 トン引き下げた。一方、2009年は10.8%増の256トンとみており、やはり12トン下方修正。このほか、2008年には南アフリカの生産が5年連続減少見通しのほか、インドネシアでも落ち込むのを見越している。反面、中国、カナダ、ペルーが前年比プラスと予想。
2008年の中銀保有金売却など公的機関からの供給推定を405トンで据え置いた。産金業者のディヘッジングは2007年分を418トンから446トン、2008年分を200トンから320トンにそれぞれ改定。
2008 年の加工需要は2908トンと見通しており、前年比較で5.3%減少をみている。しかし、3月の報告での2852トンより上方修正。また、2009年には 3077トンに増えるとの見方で、こちらも前回報告での3042トンから引き上げ。平均価格は2008年に1トロイオンス892ドルと前年の697ドルから上昇し、2009年には855ドルに下がると見通している。従来の予測は2008年を870ドル、2009年855ドルだった。
Posted by 直