2008年07月15日(火)
OPEC、08年度世界石油需要を小幅下方修正
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)は15日に発表した月報で、08年度の世界石油需要を日量8,681万バレルと推定、前月から7万バレル下方修正した。北米の需要が22万バレル引き下げられた一方、南米では5万バレルの引き上げとなった。今回が初めての発表となる09年度の需要見通しは日量8,771万バレル。前年度からの伸びは日量90万バレル、1.04%と08年度の103万バレル、1.20%から急速に伸び悩む格好となる。OECD諸国の需要が08年から減少するほか、中国の需要の伸びも42万バレルと08年度の44万バレルからややペースが鈍る。
非OPEC産油国の08年度生産は日量5,002万バレルと前月から11万バレルの下方修正。09年度は日量5,095万バレルと南米や旧ソ連中心に93万バレル増加する。OPECの6月生産は日量3,229.0万バレルと前月から12.4万バレル増加。先月22日に開かれた国際石油会議で増産を表明したサウジが17.1万バレル増えたほか、クウェートが2.3万バレル、UAEが1.7万バレル増加している。一方、ベネズエラは5.4万バレルの減少となった。
OPECへの石油需要(Call on OPEC)は08年度が日量3,195万バレルと前月から13万バレル引き上げ、08年10-12月期には3,237万バレルまで増加する。09年度は非OPEC諸国の生産が伸びることもあり、日量3,124万バレルとなっている。
Posted by 直