2008年08月15日(金)
OPEC、世界石油需要推定を08年、09年度とも小幅上方修正
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)は15日に発表した月報で、世界石油需要推定を08年度、09年度共に前月から9万バレル上方修正した。米国の需要は引き続き引き下げ傾向にあるものの、太平洋地域のOECD諸国の見通しが上方修正されたほか、旧ソ連をはじめ新興国でまんべんなく引き上げられたのが背景にある。前年からの伸びは08年度が8万バレル(0.09%)、09年度が90万バレル(1.04%)となっている。
非OPEC諸国の産油量は 08年度が前月から3万バレル、09年度が1万バレルと小幅ながら引き上げられた。欧州の生産引き上げが目立った一方、南米と旧ソ連邦の生産推定は引き下げとなった。OPECの7月産油量は日量3,264.3万バレルと前月から23.5万バレル増加。サウジの生産が16.3万バレル、イラクが5.3万バレル増えるなど、ベネズエラとリビアを除くほとんどの国で増産となった。OPECへの石油需要(Call on OPEC)は08年が日量3,205万バレル、09年が3,133万バレルとそれぞれ前月から10万バレル、9万バレル引き上げられた。
Posted by 直