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2008年08月15日(金)

8月NY連銀指数は予想外のプラス転換、7ヶ月ぶりの水準に
  [経済指標]

ニューヨーク連邦準備銀行が発表した8月の製造業景況感指数は2.77となった。前月のマイナス4.92から上がり、4ヶ月ぶりにゼロを超えた。また、水準的には1月以来の高さで、市場予想も上回っている。もっとも、調査の内訳はまだら模様。

在庫が昨年10月以来で増加に転じた。8月は5.62となり、これは昨年4月以来の高水準でもある。雇用はマイナス4.49。2ヶ月連続してゼロを下回ったが、前月のマイナス6.32より高く、減少ペースの鈍化を意味する。週平均労働時間は1.12で、3ヶ月ぶりにプラス圏に回復。

一方、新規受注が前月の8.27からマイナス2.20、出荷が13.54からマイナス0.86にそれぞれ下がった。受注残はマイナス8.99。5ヶ月連続して縮小基調を続けたことを示す水準である。納期も3ヶ月続けてゼロを下回ってマイナス3.37だった。

物価については、生産コストを示す支払い指数が65.17となった。前月の77.89よりダウンで、4月以来の低水準。販売価格を表す受取り指数は前月の32.63から僅かに下がって32.58。いずれの指数も前月に調査史上最高を更新してから上昇一服した格好である。

6ヶ月先の期待指数が34.58になった。7月に15.55と2001年10月以来の低水準を更新したが、8月は今年最高に上がった。新規受注が47.29と 2006年2月以来の高水準となり、出荷は45.37でこれは昨年10月以来の高水準だ。在庫は3.37。2月以来のプラス圏となった。雇用が前月の 10.62を上回る14.71。設備投資は14.61と前月の11.58から上昇したが、テクノロジー投資は5.62と3ヶ月ぶりの水準に低下した。

物価見通しについては、支払いが69.66で、前月に74.74と2005年9月以来の高水準だったのからダウンとなった。反面、受取りは52.81と2001年7月の調査開始から初めて50を超えた。

Posted by 直   

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