2008年09月05日(金)
欧州ブローカー、世界砂糖供給過剰から不足の見方にシフト
[砂糖]
欧州の砂糖ブローカー大手キングスマンは5日に発表した四半期ごとの世界砂糖市場レポートで、2008/09年度(4- 3月)の需給を383万トン生産不足と見通していることを示した。5月の前回報告で329万トン生産過剰と見ていたのから需給逼迫の見方にシフト。必要以上の降雨から生産コスト高騰、ブラジル通貨の上昇、エタノール価格上昇と複数の要因でブラジルの砂糖生産が落ちていることを一因に挙げている。
また、インドでも主要生産地マハラシュトラ州でモンスーン到来が例年より遅れて砂糖きびの生産に影響したことも指摘した。インドではまた価格差でほかの農産物生産に乗り換える動きもあることを取り上げている。
キングスマンは世界生産見通しを従来の1億6630万トンから1億6060万トンに引き下げた。一方、消費は1億6443万トンと見通しており、これは前回報告での1億6300万トンより高めの見方である。消費については中国とインド、米国での拡大を記した。
Posted by 直