2008年09月15日(月)
9月NY連銀指数はマイナス7.41、予想以上の大幅低下
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した9月の製造業景況感指数はマイナス7.41となった。8月にプラス2.77と4ヶ月ぶりにゼロを超えたのが再びマイナス圏に転落。水準的には5月以来の低さで、市場予想も下回った。ただ、調査の内訳は強弱感が交錯している。
雇用がマイナス4.60で、3ヶ月続けてマイナス圏で推移となった。また、前月のマイナス4.49と比べても低い。在庫は8月に昨年10月以来で増加に転じたのが、9月はマイナス2.30に落ちた。納期は4ヶ月続けてゼロを下回ってマイナス4.60。反面、新規受注が4.38、出荷0.64とそれぞれプラス転換した。受注残はマイナス3.45。6ヶ月連続してゼロを下回っているが、この間で最も鈍い落ち込みだったこと表す水準である。
物価については、生産コストを示す支払い指数が44.83となった。前月の65.17より下がり、2月以来の低水準だ。販売価格を表す受取り指数も前月の32.58から24.14にダウンで、これは5月以来の低水準。
6ヶ月先の期待指数が43.11になった。7月に15.55と2001年10月以来の低水準を更新し、8月には34.58と今年最高。9月はさらに上昇して、昨年10月以来の高水準である。
雇用が18.82と3月以来の水準に上昇。出荷は49.51で、これは昨年9月以来、ちょうど一年ぶりの高水準だ。しかし、新規受注が前月の47.29よりやや低下して46.27。在庫は前月に3.37だったのが横ばいにとどまり、受注残は7.79から0.44に伸び悩んだ。設備投資は16.09で3ヶ月ぶり、テクノロジー投資は14.94と2月以来の水準にそれぞれ上昇した。
物価見通しについては、支払いが48.28だった。7月に74.74と2005年9月以来の高水準だったのから2ヶ月続けてダウンし、9月は昨年9月以来の低水準だ。受取りは42.53。前月の調査でと初めて50を超えたのから上昇も一服し、4ヶ月ぶりの低水準である。
Posted by 直