2008年09月16日(火)
8月消費者物価指数は前月比0.14%下落、ほぼ市場予想通り
[経済指標]
米労働省が発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.14%低下した。2006年10月以来のマイナス転落。市場予想にほぼ一致した。主因はエネルギーの値下がりである。3.14%ダウンで、前月を下回ったのは2月以来だが、マイナス幅はやはり2006年10月以来である。ガソリン価格が 4.21%のマイナスだったのをはじめ、燃料、ガスなど軒並み前月から下がった。
エネルギーとともに変動の激しい食品は0.57%上昇し、野菜・果物が2%以上上がったほか、食肉・鶏卵・魚、食用油の値上がりも目立つ。しかし、食品全体では3ヶ月ぶりに低い伸びである。
エネルギーと食品を除いたコア指数が0.19%上がり、予想通りだった。コア部分で値下がりが顕著だったのが新車価格で、8月は0.56%ダウン。2006 年11月以来の大きな落ち込みだ。中古車も前月より低い。ホテルの宿泊料金は1.16%下がり、4ヶ月ぶりのマイナス転落である。靴の価格は2003年3 月まで遡る大幅ダウンとなった。
コア部分で上昇が進んだのは婦人服で、約2%と前月並みの伸びペースだった。航空運賃は4ヶ月連続上昇で、また前月を上回る伸びだった。教育も前月よりやや値上がりペースが速まった。
CPIは前年同月に比べて5.36%上がった。7月に5.52%で1991年1月以来の大幅上昇となったが、8月は前月より低い伸びとなって上昇一服である。コア指数は2.55%上がり、前月時点での前年比伸び率を僅かに上回る。
Posted by 直