2008年09月18日(木)
9月のフィラデルフィア連銀指数3.8、予想外にプラス転換
[経済指標]
フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した9月の企業景況感指数は3.8となった。前月のマイナス12.7を上回り、10ヶ月ぶりに好不調の目安であるゼロを超えた。市場予想に反するプラス転換でもある。
活動別の指数はまちまちだった。改善したのは新規受注5.6と出荷2.6。受注が今年初めてゼロを上回り、出荷は5月以来である。雇用はマイナス0.9で、2月からのマイナス圏での推移を続けた。ただし、9月は前月より高く、この8ヶ月間で最も縮小ペースが鈍いことも表している。納期がマイナス5.1とこちらも前月よりやや高め。
一方、在庫がマイナス22.9と4月以来の低水準だった。受注残は前月のマイナス8.7からマイナス10.2に落ちた。
生産コストを示す支払い指数が前月の57.5から31.5に下がった。昨年9月以来、ちょうど1年ぶりの低水準だ。販売価格を示す受取り指数は15.5で、こちらは昨年12月以来の水準に低下となった。
向こう6ヶ月の見通しを表す指数が30.8だった。前月の27.6からアップして昨年10月以来の高水準。新規受注が44.2、出荷43.1とそれぞれ1年ぶりの水準に上がった。雇用は前月の13.5から15.5に上がり、設備投資は18.6と4ヶ月ぶりの高水準である。受注残は7.6。前月の7.4よりやや高い。しかし、納期は前月の3.5から0.9に下がった。在庫がマイナス14.7と3月以来の水準にダウン。
支払い見通し指数が8月の51.9から41.7に3ヶ月連続で下がり、今年最低を記録した。反面、受取り見通し指数は28.9で、8月の28.1からやや上昇。
Posted by 直