2008年10月01日(水)
9月ISM指数は43.5に急低下、予想を大きく下回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、9月の製造業景況感指数は43.5だった。米同時テロが起きた翌月の2001年10月以来の低水準。市場予想も大きく下回る。しかも、9月の指数は8月の49.5から6ポイント低下で、1984年1月に9ポイント低下となって以来の大きな前月比マイナスだ。
新規受注が38.8、受注残は35.0とそれぞれ2001年1月以来の水準に落ち込んだ。輸出用受注は52.0。拡大・縮小の分岐点である50よりなお高かったが、前月の57.0からは下がった。生産は40.8。5ヶ月ぶりに50を下回り、2001年2月以降みることのなかった低いレベルでもある。在庫は 43.4で、これはちょうど一年ぶりの低水準。雇用が前月の49.7から41.8に低下し、2003年4月の水準に並んだ。出荷だけが前月の50.3から上昇して52.5となった。
価格指数は53.5だった。前月の77.0から大きく下がり、2007年1月以来の低水準。50を小幅上回っただけで、物価が著しく伸び悩んでいることも示す。機械メーカーは非鉄価格の上昇緩和サインが出始めたと指摘し、プラスチック製品メーカーが石油の値下がり伴う原材料全般の価格下落観測を取り上げたとISMは伝えている。
Posted by 直