2008年10月08日(水)
米小売販売、9月の不振で年末商戦の見通し不透明に
[金融・経済]
米小売大手各社が発表した9月の販売結果には不振が目立ち、年末商戦の行方に不透明感も強める格好となった。国際ショッピングセンター協会(ICSC)が各社データを集計したところ、暫定ベースで9月の既存店売上高は前年同月比1.7%増加した。最終的な数字は9日に発表というが、とりあえず事前見通しを下回り、大半の小売会社の年度始めとなる2月からの平均伸び率2.3%と比べても低いとしている。
景気不安を反映し、必需品以外の消費支出にブレーキがかかり、9月は高級品を取り扱う業者からアパレル専門、百貨店と多くがさえない報告に終わった。また、JCペニーやコールズ、サックスなどは業績見通し引き下げ余儀なくされた。
個人消費は夏から鈍り始めていたが、それでも先月までディスカウントストアや会員制ホールセールクラブはまだ市場予想を上回る結果を出していた。しかし、最大手のウォルマート・ストアーズは燃料販売を除いて前年比2.4%増加したと発表。アナリストの平均予測に届かず、慎重な消費活動、またハリケーンによる店舗閉鎖も影響したという。ディスカウントストア2位のターゲットは予想を超える3%減少。8-10月期の収益が市場予想以下に終わることも警告している。BJホールセール・クラブ、コストコも予想以下に終わった。
小売各社の月次販売報告は通常第一木曜になり、月が替わったばかりの場合や休みに絡んで第二木曜に先送りとなることもある。ただ、今月は第一木曜が2日、第二木曜の9日はユダヤ教の休みになるため多くの業者は8日発表に繰り上げた。
Posted by 直