2008年10月17日(金)
9月住宅着工件数は前月比6.31%減、91年1月以来の低水準
[経済指標]
米商務省によると、9月の新規住宅着工件数は年率換算で前月比6.31%減の81万7000戸となった。3ヶ月続けて前月からダウンして1991年1月以来の低水準。市場予想も下回った。また、8月の着工件数は速報段階での89万5000戸から87万2000戸に下方修正されている。
北東部の住宅着工件数が20.95%のマイナスで、前月について市場別で最もきつい落ち込みだった。次いで西部の16.75%減。西部の着工件数は16万 4000戸と1982 年4月まで遡る小さな規模だ。反面、中西部では5.56%増加し、南部は0.50%と僅かながらも7ヶ月ぶりのプラス転換。
住宅タイプ別では一戸建てが11.97%減の54万4000戸だった。これは1982年2月以降みることのなかった水準である。一方、5世帯以上の集合住宅は5.83%、 3ヶ月ぶりに増えた。
前年比は全体で31.05%減少した。全ての市場で前年割れとなり、最大の落ち込みは西部の40.36%。タイプ別では一戸建てが41.88%のマイナスだったものの、集合住宅は一年前から15.45%増加。
先行指標となる建築許可件数は前月より8.28%減って78万6000件だった。2004年1月にサンプル数が2万に増えてから最小となり、サンプル数を問わずに過去を遡れば1981年11月以来の低水準。市場予想と比べても低い。西部で12.70%減った。市場別で最も大きな減少の結果、16万5000戸と1967年1月まで戻らないと見当たらない規模に落ちた。南部で9.93%減って39万9000戸。40万戸を割ったのは1991年11月以来である。中西部では前月から9.79%ダウン。北東部だけが13.41%と3ヶ月ぶりに増加に転じた。
タイプ別では一戸建てが3.80%減少して53万2000戸となった。1982年8月以来の低水準である。集合住宅でも2-4世帯、5世帯以上それぞれ前月より少ない。
9月の建築許可は前年同月比較で32.61%減った。全ての市場で前年割れとなり、住宅タイプ別でも揃って前年比マイナスである。
Posted by 直