2008年10月23日(木)
ブラジル、中国へのエタノール輸出に関心・Unica幹部
[砂糖]
ブラジル砂糖きび生産者協会(Unica)の幹部は23日に訪問先の北京で記者会見し、ブラジルが次のエタノール輸出先として中国に着目していることを示した。ブラジルの有力製糖所やエタノールメーカーが動き始めているともコメント。この一週間に中国国家開発改革委員会(NDRC)幹部や中国の石油会社、自動車メーカーなどと話し合ったという。また、北京にUnicaの事務所設立も考えているとした。
同氏によると、中国はエタノール10% の混合燃料販売を一部地域で始めたが、普及させるには現行の年20万トン以上のエタノール生産が必要となる。中国産エタノールの大勢はコーンが原材料。中国政府が食品ベースのエタノール生産補助を停止するのに伴い、ブラジルが供給源になり得るとみているという。一方、ブラジルのメーカーが中国産砂糖きびからエタノールを生産する計画はないと述べた。
ただ、販売や合弁事業の設立など本格的に動くにはいくつかのハードルがあることも認識して、中国のバイオ燃料市場に進出には時間がかかるとの見解も示唆している。同氏は問題の一つとして中国による輸入品への高額課税を挙げ、中国サイドでエタノールの混合や販売を手掛けている企業が少ないことも指摘した。
Posted by 直