2009年03月03日(火)
ABARE、2008/09年度世界砂糖生産見通しさらなる下方修正
[砂糖]
豪農業資源経済局(ABARE)は15日に発表した四半期ごとの商品レポートで、2008/09年度(10-9月)の世界砂糖生産推定を再び引き下げた。昨年12月の報告で1億6260万トンとしていたのから1億6100万トンに改定し、前年比4.5%減少の見方である。
しかし、自国の生産推定は4億5680万トンから4億6620万トンに小幅ながらも上方修正した。最大のブラジルは3億4800万トンから3億2100万トンに引き下げ、これは9月時点でみていたよりも低い。
ABAREはまた今回の報告で、2013/14年度までの見通しも発表し、生産は2009/10年度に1億6610万トンにプラス転換してから向こう5年間増加基調期を続けるのを見込む。2013/14年度には1億7740万トンに増える見方だ。
2008/09 年度世界消費見通しも1億6560万トンから1億6310万トンにカットした。昨年暮れの報告で引き上げた以上の下方修正で、最新予測は前年比0.6%増となる。ABAREによると、消費は過去10年間で年平均2.7%増え、これは人口の伸び率を上回った。しかし、価格上昇と所得の小幅増加から消費も向こう5年間伸び悩むのを見越している。
世界期末在庫見通しは前回報告で6630万トンだったのに対して6720万トンだ。しかし、2つ前の報告で7330万トンを見越していよりはまだ低い。また、前年度の6930万トンから取り崩しになる見方も維持。
Posted by 直