2009年05月01日(金)
カナダ農務省、2009/10年度小麦生産見通し上方修正
[穀物・大豆]
カナダ農務省(AAFC)は4月30日付の2009/10年度(8-7月)穀物・油種需給見通しで、全小麦の生産を上方修正した。最新予測は2590万トン。3月6日時点で見越していた2395万トンから引き上げ、1月に発表した初回予測2509万トンも上回る。しかし、前年比は9.5%減少の見方だ。コーンは0.9%減の1050万トン見通しを維持した。
大豆は3月に据え置いたのから、今回は 5万トン引き上げた。340万トンを見込み、これは前年から1.9%増の見方。一方、カノーラを153万トン削減した。前回報告で28万トン上方修正した以上の改定である。最新予測は前年を19.7%下回る1015万トンとみている。
輸出に関すると、全小麦を前年比1.7%減の1750万トンと見通す。3月時点での予測1690万トンから上方修正だ。コーンは前年と同水準の30万トン見通しで据え置いている。カノーラは690万トンから650万トンに改定し、これは前月の引き上げた分を戻した格好だ。前年からは7.1%ダウンを見越す。大豆は3月に続いて再び50万トン引き上げ、180万トンを見る。ただ、前年度も改定したため、2009/10年度は前年比横ばいの見方だ。
当局はこのほか、全小麦の国内消費を25万トン引き上げて、前年比0.3%増の872万1000トンと予想していることを発表した。期末在庫は前年度の 670万トンから640万トンに縮小の見通しだが、これは従来予測より100万トン引き上げだ。コーン消費は10万トン少ない1245万トン見通しに改定し、前年から0.8%減をみている。在庫見通しは120万トンで据え置き。一方、前年度の見通しを10万トン引き下げて110万トンに改定した。
大豆消費を一年前より2.3%増えて187万5000トン、在庫が前年を7万5000トン上回る30万トンを見通す。いずれも3月時点での予測から7万 5000トン、5万トン引き下げた。カノーラ消費見通しは64万5000トン上方修正して前年比25.5%増の585万トンとした。
Posted by 直