2009年05月27日(水)
石油価格上昇は世界景気回復の兆候を受けたもの、サウジ石油相
[エネルギー]
サウジのヌアイミ石油相は27日OPEC総会出席のため訪問中のウィーンで記者団の質問に答え、最近の価格高騰は世界経済回復の兆候が見え始めてきたことを受けた楽観的な見方によるものとの認識を示した。また、工業需要の回復に対応するため、顧客から追加供給を求める声が出てきている事も明らかにした。
明日の総会では生産量据え置きを他の加盟国に提案する意向を示した上で、OPECは更なる価格上昇が世界景気回復の妨げになる事を望まないと述べた。一方、在庫が取り崩しに転じ需要が回復すれば、今後数ヶ月で価格は75ドルに達するとの見通しも示した。また、景気回復の兆しは見えるものの、まだそれは小さなものだとし、OPECが公式に生産枠を引き上げるとの見方は時期尚早と述べた。
Posted by 直