2009年06月04日(木)
5月の米小売販売、消費者の低価格志向示す
[金融・経済]
米小売大手各社が4日に発表した5月の販売結果は消費者の低価格志向が改めて強まったことを示した。ディスカウントストアやティーンエージャー向けの割安アパレル専門店などに予想を上回ったものが目立つ一方、百貨店や高級品専門チェーンは引き続き不振。失業率の上昇、価格住宅下落に加え、このところガソリン価格が上がり貴重にあるため消費者は財布のひもをゆるめるのにも慎重とみられる。
国際ショッピングセンター協会(ICSC)が各社データをベースに試算した5月の既存店売上高は前年同月比4.6%減少した。事前見通しの3%ダウン以上。また、一年前には税金の払い戻し効果があったことからもより今年の販売落ち込みがきつく映る。なお、このたびの数字には最大手ウォルマート・ストアーズの結果を含んでいない。ウォルマートが月次の実績発表を停止したためである。ICSCによると、過去の結果からもウォルマートを除き、5月の既存店売上高は10ヶ月連続して前年割れになったと記す。
Posted by 直