2009年06月12日(金)
OPEC、世界石油需要見通しを下方修正
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)は12日に発表した月報で、2009年の世界石油需要を日量8,380万バレルと推定、前月から23万バレル下方修正した。北米地域の需要を15万バレル引き下げたのが目立った。前年比では161万バレル1.89%減少する。4-6月期の需要は日量8,330万バレルと28万バレル引き下げたものの、7-9月期は8,365万バレルと4万バレル引き上げ、石油市場の最悪期は既に過ぎ去ったと将来に楽観的な見方を示した。
非 OPEC諸国の石油生産は2009年に日量4,852万バレルと前年から13万バレル増加する。前月からは3万バレルの小幅引き下げ。OPECの5月生産量は日量2,827.1万バレルと前月から13.5万バレル増加、アルジェリアとカタールが1万バレル以下の小幅減少、UAEとクウェートが据え置きとなったが、他の加盟国は生産が増加した。特にアンゴラの生産は、日量5万バレル以上増加した。イラクを除く11ヶ国の生産量は日量2,590.3万バレルと前月から11.9万バレル増加、昨年12月の総会で決定した生産目標を100万バレル強上回っている。
OPECへの石油需要(Call on OPEC)は2009年が日量2,860万バレルと前月から21万バレル引き下げられた。
Posted by 直