2009年08月18日(火)
7月生産者物価指数は前月比0.87%下落、予想以上の値下がり
[経済指標]
米労働省が発表した7月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.87%下落した。4ヶ月ぶりに前月を下回り、また市場が予想していた以上の落ち込みである。変動の激しいエネルギーと食品除いたコア指数が前月から0.12%ダウン。6月に、0.53%と2008年10月以来の高い伸びを記録したのから予想外のマイナス転落だ。
エネルギーが前月に比べて2.39%下がり、このうちガソリンが10.19%のマイナスだった。暖房油は 1.88%。いずれも前月に上昇したのから下げに転じた格好になる。ただ、エネルギーでも天然ガスは住居用、工業用揃って2ヶ月連続アップだ。食品は 1.53%落ちた。野菜が1割を超える値下がりとなり、このほか牛肉や卵、油類、鶏肉などもダウン。反面、上昇では魚介類以外に目立ったものはない。
資本財が0.19%下がった。ただ、資本財でも個別にはまちまち。コンピューター、鉄道機材がそれぞれ約1%のマイナスとなり、小型トラック、民間航空機、船もダウン。一方、油田関連機器が2%を超える伸びである。消費財は1.06%低い。ガソリンや暖房油以外で、乗用車が1.73%落ちた。電子機器、家電、アパレルも前月比マイナス。中間財が3ヶ月ぶり、原材料は4ヶ月ぶりにそれぞれ落ちた。一方、コア部分は中間財が2ヶ月連続で伸び、原材料が3ヶ月続けて上昇。
PPIは前年比較すると6.38%下落した。前年割れは8ヶ月連続で、また1947年の調査開始以来最大の落ち込みを記録。一方、コアは2.62%上昇した。昨年3月以来の低い伸びになる。
Posted by 直