2020年11月12日(木)
IEA、世界石油需要見通しを前月から引き下げ
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は12日に発表した月報で、2020年の世界石油需要が前年比で日量880万バレル減少するとの見通しを示した。前月に840万バレル減少するとしていたのから弱気修正した。7-9月期の見通しは40万バレル、10-12月期は120万バレル、来年1-3月期は70万バレルそれぞれ引き下げ、COVID-19のワクチンは、来年に入ってしばらくするまで需要の押し上げ要因とはならないという。2021年度の需要は、前年比で580万バレル増加、前月に550万バレル増としていたのから引き上げた。
10月の世界石油供給は日量9,120万バレルと、前月から20万バレル増加した。OPECプラスの生産は、大方が前月から変わらず、減産の遵守率は全体で103%となっている。11月にはハリケーンによる施設の閉鎖から米国の生産が回復することや、リビアの生産回復によって、日量100万バレル以上増加する可能性があるとしている。非OPEC産油国の生産は、2020年に前年比で日量130万バレル減少、来年には20万バレル増加すると見られている。米国の生産は2020年に日量60.0万バレル減少、2021年に更に65.5万バレル減少するとした。
9月の製油所稼働は、前月から減少、ハリケーンの被害によって米国の稼働が落ち込んだ分を、その他の地域の増加によって埋めるには至らなかった。製油所の恒久的な閉鎖は日量170万バレルに上っているが、それでも日量2,000万バレルに上る処理能力の過剰に陥っている。10月には原油が軟調に推移したことにより、ガソリンを中心に精製マージンは改善した。
9月末時点でのOECD諸国の在庫は31億9,200万バレルと、前月から1,970万バレル、2ヶ月連続の取り崩しとなった。過去5年平均は2億2,500万バレル上回る水準にあり、5月のピークを僅か5,100万バレル下回るだけの水準に高止まりしている。速報データによると、10月は米国で840万バレル、欧州で830万バレル、日本で120万バレルそれぞれ取り崩しが進んだと見られている。10月の洋上在庫は1億5,630万バレルと、前月から1,780万バレルの減少となった。
Posted by 松 11/12/20 - 06:00



