2020年12月03日(木)
20/21年世界穀物生産見通し、3回連続下方修正でも過去最高・FAO
[穀物・大豆]
国連食糧農業機関(FAO)は月次レポートで、世界の2020/21年度穀物生産見通しを27億4170万トンと、前回報告の27億4970万トンから引き下げた。3回連続の下方修正になるが、前年比にすると1.3%増加で、2年連続して過去最高を更新する。
コーンなどの雑穀は14億7150万トンとみており、14億7830万トンから下方修正した。主に米国とウクライナのコーン下方修正が要因。ただ、米国に関すると引き下げでも過去3番目に大きな生産規模になるという。世界生産は前年に比べると1.9%の増加である。小麦を7億6270万トンから7億6170万トンに引き下げた。前年の7億6200万トンを僅かにも下回る。アルゼンチンとブラジル、カザフスタンを下方修正した一方、ロシアは引き上げた。
FAOはこのほか、2021年に収穫となる冬穀物の作付が北半球で始まったことに触れ、複数の国で価格上昇を背景に増反が予想されると指摘した。しかし、最近の乾燥による影響にも懸念を示した。米国では、早いペースで作業が進んでいるものの、ラニーニャ現象絡みの乾燥を背景に前年に比べて作柄が低調という。ロシアでは輸出需要と価格上昇がインセンティブになっているが、ウクライナの作付は雨不足から平均以下になる見通し。欧州連合(EU)の作付は回復が見込まれ、アジアに関すると、中国、インド、パキスタンで天候や価格が寄与して増加の見通しとした。
2020/21年度の世界消費は27億4440万トンの見通しで、前年から1.9%増加、過去最高になる。前月時点での27億4500万トンともほぼ変わらない。雑穀を14億7830万トンから14億7650万トンに引き下げた。前年からは2.6%増加。中国の飼料用コーン需要、ブラジルや米国のコーン由来エタノール生産増加が消費を押し上げるという。小麦は、従来予想の7億5800万トンから7億5760万トンに修正、前年から1.1%の増加になる。
世界穀物貿易見通しを4億5150万トンから4億5460万トンに小幅引き上げた。前年から3.4%増える。期末在庫は8億6640万トンの予想で、8億7600万トンから下方修正し、この結果、2年ぶりの前年比マイナスになる。
Posted by 直 12/3/20 - 12:07



