2021年01月28日(木)
10-12月期GDP速報値は前期比4.01%の増加、予想は下回る
[経済指標]
実質国内総生産(GDP) 速報値
出所:米商務省、NY8:30発表、季節調整値、年率、単位10億ドル
20年4Q | 20年3Q | 市場予想 | ||
実質国内総生産 | ↑ 4.01% | ↑33.44% | ↑ 4.4% | |
個人消費 | ↑ 2.50% | ↑41.03% | ||
国内投資 | ↑ 25.32% | ↑86.34% | ||
物価指標 | ||||
>GDPデフレーター | ↑ 2.04% | ↑3.51% | ↑ 2.4% | |
>個人消費支出(PCE) | ↑ 1.52% | ↑3.66% | NA | |
>>コア | ↑ 1.37% | ↑3.44% |
米商務省によると、2020年10-12月期実質国内総生産(GDP)は前期から4.01%増加した。市場予想は若干下回った。GDPは4-6月期に31.38%と、新型コロナウィルス絡みで過去最大の落ち込みとなったのから、7-9月期に経済活動の再開を反映して33.44%の増加に転じた。10-12月期には増加基調を続けながらも、ペースは大きくスローダウンした。
経済の3分の2を占める個人消費支出は2.50%増加し、前期の41.03%に比べて著しく伸び悩んだ。耐久財がほぼ横ばい、非耐久財は0.67%の減少に転じた。サービスは4.02%増えたが、やはり伸び率は前期に比べると縮小した。
設備投資は2-四半期連続アップだが、13.78%と前期の22.88%に比べると低い伸びである。知的財産権は7.46%増加、機器が24.90%の増加となった。建造物は2.96%増え、5-四半期ぶりのプラス転換。住宅投資は33.54%の増加となった。在庫投資は446億ドルの増加に転じた。GDPに対して1.04ポイントのプラス要素と、前期の6.57ポイントから下がった。
貿易収支は1兆1211億ドルの赤字となった。前期に初めて1兆ドルを超えた赤字幅が、一段と膨らんだ。輸出が22.02%、輸入は29.49%それぞれ増加した。
政府支出は1.24%の減少となった。2-四半期連続ダウンが、前期より小幅減少。連邦政府は0.54%の減少、地方政府は1.71%減少した。
個人消費支出物価指数(PCE)は前期から1.52%上昇、エネルギーと食品を除いたコア指数は1.97%上昇した。いずれも前期に3%以上の伸びだったのからは低下した。前年比にすると、PCEは1.20%、コアは1.41%それぞれ上昇した。
Posted by 松 1/28/21 - 08:47