2021年07月29日(木)
4-6月期GDP速報値は前期比6.50%の増加、予想下回る
[経済指標]
実質国内総生産(GDP) 速報値
出所:米商務省、NY8:30発表、季節調整値、年率、単位10億ドル
21年2Q | 21年1Q | 市場予想 | ||
実質国内総生産 | ↑ 6.50% | ↑6.28% | ↑8.5% | |
個人消費 | ↑ 11.83% | ↑11.44% | ||
国内投資 | ↓3.46% | ↓2.29% | ||
物価指標 | ||||
>GDPデフレーター | ↑ 5.98% | ↑4.31% | ↑5.4% | |
>個人消費支出(PCE) | ↑ 6.41% | ↑3.85% | NA | |
>>コア | ↑ 6.07% | ↑2.67% |
米商務省によると、4-6月期実質国内総生産(GDP)速報値は前期から6.50%増加した。4-四半期連続で、前期の6.28%(修正値)よりやや高い伸びとなったが、市場予想は下回った。
経済の3分の2を占める個人消費支出は、11.83%増加した。このうち耐久財は9.92%、非耐久財は12.65%それぞれ増加、いずれも前期より小幅増にとどまった。一方、サービスは11.95%の増加と、3-四半期ぶりに2ケタ増となった。
設備投資は8.03%増加した。4-四半期連続の増加ではあるが、前期まで10%以上の伸びだったのから1ケタ台の増にとどまった。建造物は6.91%の減少、前期の修正があったことから、2-四半期ぶりのマイナス転落となった。機器は13.01%の増加、知的財産権が10.66%増加で、いずれも前期から伸び悩んだ。住宅投資は9.75%と、2020年4-6月期以来で減少した。在庫投資は1659億ドル減少した。
貿易収支は1兆2590億ドルの赤字と、過去最大の赤字幅を更新した。輸出は6.02%の増加、輸入は7.82%増加した。
政府支出は1.51%の減少に転じた。連邦政府が5.02%の減少となった一方、地方政府は0.82%増加した。
個人消費支出物価指数(PCE)は前期から6.41%の上昇、エネルギーと食品を除いたコア指数は6.07%上昇した。前年比にすると、PCEの上昇率が3.85%、コアは3.36%となった。
Posted by 松 7/29/21 - 08:52