2022年09月02日(金)
22/23年世界穀物生産見通し下方修正、前年比1.4減少・FAO
[穀物・大豆]
国連食糧農業機関(FAO)は月次レポートで、2022/23年度世界穀物生産見通しを27億7430万トンと、7月時点(8月のレポートは休み)での27億9150万トンから引き下げた。北半球の干ばつが修正の背景にあり、6月に発表した初回予想の27億8450万トンも下回る。前年比にすると1.4%減少で、4年ぶりのマイナス転落となる。
コーンを含む雑穀を15億7000万トンから14億8280万トンに引き下げ、前年から1.8%減少予想とした。初回予想の14億9430万トン以下でもある。修正値は猛暑が激しい欧州連合(EU)のコーン修正を反映しており、EUコーンは過去5年平均との比較にして16%の減少になるという。また、米国のコーンもやや引き下げとなり、中西部の天候を理由に挙げた。アルゼンチンとウクライナは上方修正したが、ウクライナに関すると前年比は減少の見通しであることも指摘した。小麦の生産見通しは7億7030万トンから7億7700万トンに引き上げ、初回予想の7億7080万トンも超えた。それでも、前年比は0.1%減少。カナダと米国の生育状態が良好で高イールドが予想されるとし、またロシアの過去最高見通しを示した。中国も当初の予想以上という。
2022/23年度の世界消費は27億9740万トンから27億9240万トンにやや引き下げた。前年から0.1%ダウンで、小幅ながら20年ぶりの減少。ただ、27億8820万トンの初回予想以上である。背景にあるのが雑穀の下方修正。雑穀を15億370万トンから14億9720万トンに引き下げ、前年比0.2%減少見通しに転じた。飼料用大麦やソルガムの引き下げが全体を押し下げた。一方、小麦は7億7060万トンから7億7280万トン、2回連続の上方修正。前年との比較で0.1%減少する。食用需要の増加が飼料用の減少を相殺するとの見方を示した。
貿易は4億6760万トンから4億6960万トンに小幅上方修正したが、前年との比較にして1.9%、2年連続減少になる。小麦を1億9060万トンから1億9130万トン、雑穀は2億2280万トンから2億2330万トンにそれぞれ引き上げた。ただ、前年比にすると1.8%、2.6%の減少になる。穀物の期末在庫は8億4500万トンの予想で、前回報告の8億5420万トンから下方修正、初回予想の8億4660万トンも下回る。前年に比べると2.1%、3年ぶりの減少見通しになる。
Posted by 直 9/2/22 - 09:11



