2011年02月24日(木)
IGC、2011/12年度世界小麦見通し引き上げ
[穀物・大豆]
国際穀物理事会(IGC)は世界穀物需給の月次報告で、2011/12年度の世界小麦生産が6億7200万トンになるとの見通しを発表した。前年度の推定6億4800万トン(修正値)を上回る見方で、また前回報告時の予測6億7000万トンから上方修正。2008年の過去最高に次ぐ高水準ともいう。価格上昇を背景に作付は3%増の2億2400万ヘクタールになるとし、これは1998年以降最大という。
2010/11年度の生産に関すると、アルゼンチンを引き上げたが、オーストラリアは下方修正したという。2010/11 年度の世界消費見通しは6億6100 万トンで据え置いた。前年比1.85%増になる。コーンとの価格差、またオーストラリアやカナダで輸出に可能な低品質小麦が潤沢にあるため、飼料向けの需要増加とみられるという。
飼料需要を背景に2011/12年度の貿易量予測を100万トン引き上げて1億2400万トンとした。しかし、前年からは3.13%減少をみている。2010/11年度期末在庫見通しは1億8500万トンを維持した。
IGCは、2010/11年度の世界コーン生産推定を200万トン引き上げ、前年比0.25%減の8億1100万トンとした。ブラジルのイールド見通しが改善し、しかしアルゼンチンと南アフリカはダウンという。2010/11年度の収穫は南半球で始まったばかりであり、2011/12年度の作付意向は不明なため2011/12年度の具体的な生産予測は見送っている。それでも、米国や中国といった主要生産国の一部で増産様相であることを指摘し、世界生産が過去最高を更新する可能性を示す。ただ、需要も高く、需給逼迫となって期末在庫が3年連続で減少ルと見通した。
2010/11年度の世界コーン消費見通しは300万トン引き上げ、前年比3.68%増の8億 4500万トンとした。工業用を200万トン上方修正。米国のエタノールやコーンシロップメーカーによる需要増加が背景にあるという。2010/11 年度の貿易見通しは9300万トンで、100万トン引き下げた。前年度からは8.14%増加の見方。期末在庫に関すると、2009/10年度の1億5300万トンから1億1900万トンに縮小を見通す。これは前月時点での予測から100万トンの下方修正でもある。
Posted by 直 2/24/11 - 11:46



